50周年を運動と組織の前進の中で迎えよう~第31回全国総会が終了

3131132132158441.jpg 新日本スポーツ連盟第31回定期全国総会が2014年3月15~16日、東京・全労連会館で行われ、全国各地から130人を超える参加者が集まりました。
第31回全国総会NEWS No.2
 この総会では、「50周年を運動と組織の前進の中で迎えよう」と呼びかけた議案に対して討論。約30人からの発言があり、スポーツ基本法の精神を地域で実現するための運動や市民のスポーツ要求を汲み取った活動などのレポートが相次ぎました。
 また、機関誌『スポーツのひろば』の価格改定も議論になり、理事会の提案に賛否両論ありましたが、討論を通じて改めてその積極的な役割が明らかになり、さらなる晋及をめざすことを確認しました。
13321456321C_9224.jpg 採択は、『スポーツのひろば』価格改定案については反対8・保留17・賛成61、第1号議案については反対0・保留0・賛成86、第2号議案については反対0・保留1・賛成85、第3号議案については反対0・保留3・賛成83ですべての議案が可決されました。
 なお、今回の総会には、来賓4名(長尾正二さん、小林秀一さん、宮本岳志さん、伊藤高弘さん)から激励のあいさつと、団体・個人あわせて15の祝電・メッセージをいただきました。厚くお礼申し上げます。次期役員には、和食昭夫理事長(再)、福島邦夫事務局長(再)、永井博会長(再)ら41名が選出されました。2014年開催の東北復興支援第30回全国スポーツ祭典のポスターは、総会参加者での協議の末、提案されたデザイン2案とも採用されることになりました。

総会で出された質問・意見について

回答=和食昭夫(全国連盟理事長)
P1032132100605.jpg 討論時間との関係もあり、発言の中で出された質問や意見にたいして理事会としての回答できなかったことをお詫びするとともに、この場を借りて可能な範囲で、回答や対応方針をお伝えします。
1、全国スポーツ祭典について
(1)開催年を2年から3年にしたらどうか:一昨年の第29回祭典を各地の分散開催としたことで、陸上が関西で連続開催となる矛盾が生まれたことがこのご意見に直接の理由かと思います。したがって、今後は、こうした矛盾は解消されると思いますが、開催可能県やブロックが限定されていることによる矛盾もあるかと思います。こうした点を含め議案にあるように「検討委員会」の中で取り上げたいと思います。
(2)サッカー協からあった、「種目組織がない県で開催する」ことで多くの経費がかかる点について、どんな支援ができるか、適切か、について、4月か8月の理事会で検討したいと思います。
(3)バスケットボールのチームの出場が都道府県連盟とはノータッチで進んでいることについて、今回から、全国種目組織または主管組織およびチームから「出場推薦申請書」を提出し、協力し合う関係を作る努力をすすめたいと考えます。これは4月理事会で書式を含め確認するようにします。
2、全国野球協議会から、野球協のブロック会議への財政的援助の検討依頼がありましたが、直接的にこれにこたえる対応はできないと思います。ただし、全国連盟のブロック会議や全国的な会議を利用して会議を行い経費の節約を図る工夫はできないか、など、できるだけ早く、野球協理事会とよく相談をする機会を設けたいと思います。
3、女性の役員の登用について、「40%」といっているが、全国連盟からもっと努力をすべきだ、のご意見がありました。全くその通りです。総会の時期になって努力するだけではできない課題なので、若手懇談会のように、「女性の懇談会」をできるだけ早く取り組みたいと思います。
4、HP、インターネット、ツイッター、フェイスブックなどの活用と各連盟組織への普及の方針を持つべきだとのご指摘がありました。これもその通りです。体制の補強が必要であり、それを含め何からできるか検討させてください。

全国総会 発言ダイジェスト

▼野崎進さん(全国卓球協議会)
 今年8月に広島県連盟が発足できるよう、卓球の活動を柱にしながら、他のスポーツ愛好者を結びつけていきたい。現在、5月に広島市で開催する東北復興支援卓球大会にむけて準備している。
▼宮内泰明さん(東京都連盟)
 水泳大会に出場したとき、専従職員募集の案内を見たのがキッカケでスポーツ連盟に飛び込み、都連盟の事務局長をしている。ベテランの方に安心して引退してもらえるよう頑張りたい。フェイスブックやツイッターを活用して若い世代に情報を発信し、組織拡大につなげようと考えている。
▼吉越悦子さん(全国ウォーキング協議会)
 空白地域を埋めるために『ウォーカーフレンド部』という親しみやすい名称で活動している。草の根の国際交流をすすめるため、2年前に『海外ウォーク情報部』を作った。今年4月には「韓国・済州島ウォーク」に85人が参加する。
▼菊地剛輔さん(全国ウォーキング協議会)
 宮城県の浦戸諸島を下見したとき、ある島民に「今、島が忘れられかけている。なんでもいいから島に来てくれ」と話しかけられた。そこで昨年10月に浦戸諸島ウォークを実施し、全国に参加を呼びかけた。参加者からは「現地を直接見ることで被害の深刻さを理解できた」という感想もあった。復興半ばだが、ぶらり東北の地に来てほしい。
▼酒井俊二さん(全国野球協議会)
 全国野球協議会には27都道府県450チームが加盟している。各地で施設改善・増設要求の声を上げながら、毎週グラウンドで試合を行い奮闘しているが、加盟チームが少ない県では運営・財政の面で困難な状況。せめて種目組織のブロック会議への財政的援助をしてもらいたい。
▼青沼裕之さん(全国連盟)
 今年11月に新日本スポーツ連盟附属スポーツ科学研究所を設立する。スポーツ連盟が行っているすべての活動が研究課題。それらの課題をどう解決していくかを考えていく。今後、「スポーツ運動」と「科学研究」を車の両輪として推し進める壮大なロマンに向かって前進したい。
▼川島宏さん(京都府連盟)
 全国スポーツ祭典は隔年開催で、地域ブロックで順番に主管を回しているが、3年に1回の開催でいいのではないか。全国スポーツ祭典を通して組織拡大をしてきた面もあるが、発展性のない種目活動に予算を使うよりも、空白県の開拓に力を入れたほうが望みがある。
▼園川峰紀さん(千葉県連盟)
 スポーツ基本法の具体化をはかるには、まずスポーツ基本法を読むことがスタート。千葉県連盟では、学習会を開いて、スポーツ予算増額を求める署名運動を行い、自治体に要求した。県・市ともに立派なスポーツ推進計画を立てているものの、財政的裏付けが乏しいのが現状。これからも市民の声を拾い上げて訴えていく活動が重要である。
▼平石一男さん(神奈川県連盟)
 昨年、小田原で開催した全国卓球大会に、神奈川のランニングやウォーキング関係者が来て手伝ってくれた。自分も三浦遠泳大会や清掃登山などに積極的に参加するようにしている。神奈川県連盟では、こうした種目を超えた協力を大いにしている。
▼鈴木義弘さん(愛知県連盟)
 今年、東海ブロックが主管して開催される全国スポーツ祭典の事務局を担当している。まだ先が見えてこないので不安な気持ちもある。全国の皆さんの協力を得て、祭典の成功に結びつけたい。作曲家や映画監督、大学教授などからの応援メッセージをもらっている。
▼石川友好さん(日本勤労者山岳連盟)
「登山での事故をなくす」「仲間を増やす」が日本勤労者山岳連盟の大きな課題。昨年は残念ながら14人の会員が死亡事故にあった。原因を究明し、事故防止対策を強めたい。また、個人会員制度「ROUSANパートナーズ」は開始から1年半経って、伸び悩んでいるのが現状。これからも若手会員を増やす努力をし、登山文化を次の世代に継承させていきたいと考えている。
▼石川正三さん(全国連盟)
 昨年、フランスの労働者スポーツ団体FSGTから「フクシマから反核平和マラソンをやらないのか?」と提案があったことをキッカケに、福島反核平和マラソンの検討をしてきた。現在、全日本民主医療機関連合会との共同で実施できそうな見通し。新たな取り組みをすることで、新たなつながりを生んでいる。
▼植山良和さん(全国サッカー協議会)
 今年の全国スポーツ祭典は、サッカー協がない愛知県で開催するが、役員・審判の派遣で大幅に経費がかかってしまう。全国からの援助をお願いしたい。
▼松浦孝之さん(北海道連盟)
 北海道連盟では、スポーツ基本法をもとに自治体当局と語り合い、「できることをやりましょう」と交渉している。今後は、どんなスポーツ要求を柱にするかを明確にすること、多くの団体が集まって要求運動することが課題である。
▼安保進さん(岩手県連盟)
 岩手スキー協議会では、小学校のスキー学習への指導協力をしている。今年は、7校に延べ12日間、27人の指導員を派遣した。無償ボランティアだが、子どもから心のこもったお礼の手紙を届き、指導できたことが喜びとなっている。
▼志賀万喜子さん(大阪府連盟)
 愛知や京都など、他地域の連盟活動からヒントを得て、年間団体リーグ戦に取り組んでいる。男性(シニア)と女性(年齢制限なし)が一緒に出場する、平日を中心とした団体戦の開催にも挑戦中。結果として大阪の組織拡大につながっている。
▼山下良樹さん(兵庫県連盟)
 一人あたり200円/月の連盟費を値下げし、連盟員の負担を軽減した。県のスポーツ祭典には1万人を超える参加があるが、連盟員はそのうち2300人程度。残りの7000人余をスポーツ連盟に取り込めるようにしたい。
▼柿崎勝さん(宮城県連盟)
 東日本大震災から3年。恒例行事の新春マラソン大会の中止など、厳しい運営状況は続いているが、全国からの支援が力になっている。今年も全国スキー協の支援を受け子どもスキー教室を開催。板橋区連盟の呼びかけでテニス交流を行うなど、活動の場をつくることができた。

「スポーツのひろば」普及について

 価格を450円から290円に改訂し、2015年3月までに2500部を実現するために各連盟組織が自主目標を立てて取り組むという提案に対して以下の意見が出されました。
▽現行の450円でいくべき。なぜ機関誌を広げるのに遠慮する必要があるのか。
▽290円は手頃な価格。電子書籍化も必要では?
▽全国連盟の訴え方があいまいで歯がゆい気分になる。1クラブ1冊をルール化したほうが良い。
▽本当にその気になって普及に努めなければ、2500部は達成できないと思う。
▽青年にとっては現状の価格は厳しい。若者割引を検討して欲しい。
▽苦渋の決断だが、スポーツ連盟を切り開いていくには積極的な提案だ。
▽どうしたら2500部が達成できるか、数字を表して方策を決めるべき。
▽ここ2年間、290円キャンペーンをして254部しか増えなかった結果を事実として受け止めないといけない。2500部に到達できる保障がないまま、補てん費を出すのは良くない。
▽価格ではなく内容で勝負すべき。売れている雑誌を参考にして、誌面を工夫したほうが良い。
▽目標が達成しなけれれば、誰が責任を持つのか。部数が増えることが前提にされているが、普通はこのような予算は立てない。
▽読みやすくなっているのに、値下げするのはどうかと思う。子どもの親が一緒に読めるような内容にしてほしい。
 このような意見をふまえて、理事会の提案について採決した結果、反対8・保留17・賛成61で可決されました。