仏FSGT93が広島・長崎平和マラソンのために来日 新スポ連と交流

2025年7月31日~8月11日、新スポ連と交流があるフランスの市民スポーツ団体「FSGT93セーヌ=サン=ドニ委員会」から代表団(10代の青年16人と役員・コーチ8人、トランブレ市議員スポーツ担当者を含む総勢25人)が日本を訪れ、スポーツを通じた交流をしました。

この代表団は、日本文化を学ぶ研修プログラムとして来日し、その最大の目的として、8月6日~8日に行われる広島~長崎反核平和マラソンに参加する計画を組み込んでいます。この研修は、フランスの自治体の後援と助成を得て実施される事業となっています。

国際交流

※新スポ連は、「スポーツを通じた相互理解と友好促進」を活動目的として、草の根の国際交流活動を推進しています。創立された1960年代から、世界各国と交流を図っています。

※FSGTとは
フランス勤労者スポーツ・体操連盟。1934年に設立されたフランスの市民スポーツ団体。20万人の会員と4000を超えるクラブを擁する。すべての人々がスポーツに参加する権利を推進し、さまざまなニーズに合わせたトレーニングの発展を目指す。活動の基本理念は、「勝つことだけでなく、みんなのためのスポーツ」。

8月1日は、新スポ連東京都連盟がナビゲーターとなり、国立競技場と明治神宮を散策。1964年につくられた東京オリンピック会場を改築するにあたっては、不正や予算高騰で建設計画が行き詰まるなどトラブルが重なり、また神宮外苑の風致地区(良好な自然的景観を維持するために指定される区域)条例を改正して、建築物の高さ制限を大幅に緩和し、それが現在の外苑再開発の足がかりとなっている経緯などが説明されました。

その後、バッティングセンターや原宿・竹下通りを観光し、夕食ではカラオケで歌いながら食事を楽しみました。

8月3日は、神奈川県の「月例湘南マラソン」に参加。この行事は、タイムを競い合うのではなく「継続は力なり」をモットーに、家族そろって楽しめる健康マラソンです。FSGT93代表団は、揃いの赤いランシャツを着て3kmにレースに出場しました。

その後は、新スポ連神奈川県連盟の案内で江ノ島電鉄に乗り、鎌倉大仏と長谷寺を訪れました。横浜中華街で行われ懇親会では、民謡が披露され、友好的雰囲気のなか、交流が行われました。

8月4日は、フランス大使館を訪問したあと、浅草でしゃぶしゃぶ食べ放題体験とショッピング。夕方からは、新スポ連東京事務所近くの会場で、歓迎&壮行会を行いました。じゃんけん大会が盛り上がり、着物のプレゼントが喜ばれました。

8月5日に広島に移動し、6日からスタートする「第41回広島・長崎反核平和マラソン」に参加しました。このイベントは、被爆地の広島から長崎まで、核兵器廃絶を訴えながらたすきをつなぐというものです。

最終日は、朝5時半から福岡市平和台競技場前し、午後に長崎県入り。長崎市川平地域あたりでは、地元の方々が自宅の窓から顔を出して手を振ったり、声をかけたりする姿が目立ちました。

8日の夕方、長崎市の平和公園に到着。平和公園にいた人たちが広島から来たことを知り、大きな拍手で迎え、ランナーは握手を交わし、たたえ合いました。

FSGT93のメンバーからは、「走っている時、広島平和記念資料館で見た展示物の三輪車のこ
とを考えていた」「(被爆者からの応援に)感動した。続けたい、決して走ること
をやめないと思った」「核兵器をもたない日本に学ぶことは多い」「戦後80年という大事な年に平和の行事に参加することは、世界の平和に関係する大事な営み」「2021東京五輪、2024パリ五輪の後に何が残ったのか、広島と長崎のことを考えたかった」「僕には耐えられない。原爆で家族を失ったりしたら」などの声がありました。

※FSGTとは
1934年に設立されたフランスの市民スポーツ団体。25万人の会員と4200のクラブを擁する。すべての人々がスポーツに参加する権利を推進し、さまざまなニーズに合わせたトレーニングの発展を目指す。活動の基本理念は、「勝つことだけでなく、みんなのためのスポーツ」。

※FSGT93とは
パリの北東部に位置するセーヌ=サン=ドニ県の地域組織。180のクラブと13000人の会員が所属している。「93」はセーヌ=サン=ドニの県番号のこと。セーヌ=サン=ドニ県は、40の市から成り、今回はノワジー=ル=セック市とトランブレ市のメンバーを中心とした代表団が来日した。