2030年冬季五輪札幌誘致についての意見を募集|新スポ連北海道連盟

2030年の冬季五輪札幌誘致に関して、地元市民の評価が二分しています。今年4月の札幌市長選、市議選でも大きな争点となりました。新スポ連北海道連盟は「札幌冬季五輪は課題解決まで見合わせるべき」というアピールを表明していますが、会員からの率直な意見を募集しています。
五輪精神の意義と現実、東京五輪の予算と現実(五輪汚職は解明されたか)、札幌開催の意義と市民生活、開催賛否を問う市民投票実施、2034年延期、市民の冬季スポーツ普及などを切り口にご意見をお寄せください。
「北のスポーツ」(北海道連盟発行ニュース)、「スポーツのひろば」(新スポ連機関誌)などに掲載予定です。
※匿名での掲載も可
冬季五輪札幌誘致についてのご意見はこちらから
札幌冬季五輪は課題解決まで見合わせるべき(新日本スポーツ連盟北海道連盟)
これまでに届いたご意見
2030年冬季五輪の札幌誘致については疑問がいっぱいです
第一に東京五輪の汚職問題は解明されていません。なぜ起こったのか、もしかしたらこれまでも見えないところで汚職問題はあったのではと思うくらいに、いとも当たり前にやってのけていたことにあきれ果て、疑惑の塊になっています。さらに、市は「個人的事案であり、札幌の誘致活動と直接的に関係ない」とあきれる姿勢に驚きです。なぜですか!
東京五輪のマラソンコースを札幌市が受けて協力したではありませんか。五輪を成功させるためには日本全体の問題ではないですか。なんとお粗末なとらえ方なのでしょうか。しかも、東京五輪委員会はすでに解散し、積極的な解明に動いていません。
誘致は当五輪の疑惑をちゃんと解明して札幌市民を納得させないうちは前に進むべきでないです。私たちは意味がなく反対ではありません。もちろん、誘致によってスポーツの凄さをみて、感動して、街が潤うことは大賛成です。
第二は膨大な予算を組み立てての誘致であり、終わった後の施設の有効活用も念頭に入れて計画してほしい。いわゆる、札幌市民、札幌を訪れる観光客に還元してほしいです。
第三には五輪の根本精神に立ち返ってほしいです。いわゆる、五輪は世界の平和のためにあるべきスポーツなのです。そのことを今一度考えてください。そのための世界的な運動と理念の再構築を求めるとともに、開催にあたっては市民の冬季スポーツへの普及と開催に対する市民の絶対的な支持が基本的条件と考えます。企業だけでなく国民すべての祭典ですから。
全ての国民が気持ちよく五輪を歓迎できるように根本精神を顧みてほしいです。
(北海道 塩野谷勝子)
冬季五輪誘致は「今」ではない
今、なぜ冬季五輪誘致を急ぐのか理解できません。経済効果を求めると言うことなのだろうが、あの東京オリンピックの組織的な不正、そして市民はコロナによる社会構造の変化と行く末に大きな不安をいだいている折、多額の費用を要する大会を誘致する時とは思えません。
過去の札幌冬季オリンピックは一体になって応援した記憶があります。そんな大会を誘致するのは、もっと先です。(北海道 上坂英光)
オリンピック以前に、やるべきことが山積している
冬季オリンピックに名乗りを挙げている札幌では市民の6割以上が「反対」。問題は反対が半数以上であることよりはその「理由」だと思います。平和の祭典、世界中のアスリートが美と技を競い合う大会に通常なら8割、9割以上の人が賛成するはず。
反対だと言うことは、東京オリンピックの例から、オリンピックそのものに反対あるいは疑問、ということもあるでしょうが、私の周囲に人に聞いた限りでは、「オリンピックそのもの(目的・主旨)は良いが、札幌市はあまりにも市税を無駄に使っている。オリンピック以前に、やるべきことが山積している」という意見が多い。
私も、まったく同じ意見です。オリンピックありき、で招致を進めている市長の態度にも多くの批判が出されています。(北海道 増子捷二)
汚職問題が残る組織にオリンピックを開催する資格はない
札幌オリンピック招致はやめるべきです。東京オリンピックは招致に際して汚職疑惑で当時のJOC会長が辞任したり、決定後は組織委員会の一部の人たちの賄賂で有罪判決が出たりしていながら、JOC等はこの問題に関して何の検証もしていない。
オリンピック開催の名誉と責任は都市にあるとはいっても、実際にはJOC等が準備・開催するのだから、このような組織にはオリンピックを開催する資格はないと思う。(愛知県 浅間輝男)
東京招致のプレゼンから10年 ―いまの日本は…
東京オリンピック招致にあたって大きく効果があったのは、アンバサダーとして壇上に上った滝川クリステル氏のプレゼンでした。
1.「お・も・て・な・し」
それから10年経ちました。で、このフレーズを考えてみました。『おもてなし』⇒漢字にすると、『表無し』=裏のみ ⇔色々なこと(招致にあたっての買収など)を説明できないので、情報公開ではなく談合で決めましょうと言うことを、外国ではなく日本にアピールしたのでは?
2.「アンダーコントロール」
故安倍首相は、東京電力福島原発事故の放射線汚染は、完全に支配出きているので心配なしと宣言した。本当にそうでしょうか、デブリを取り出せないので海に、処理水(本当は汚染水、処理したけど、放射能を出し続ける溶け落ちたウラン塊を除去できていない=この場合普通コントロールできていないと言うのです。
3.オリンピック組織委員会は、最低汚職など刑事訴追されないことが確認されるまで、オリンピック組織委員会を解散しないこと。 何故ならば、橋本さん、山下さん、小池知事さんなど何人もいますが、言い逃れできない仕組みが作られるならば賛成です。
4.誘致にあたっての見積もり予算と実行経費と違う場合、説明責任を果たすこと。(富山県 寺山秀行)