あの日と同じ暑い日に|2019反核平和スポーツのつどいin 広島

2019年8月3~6日、広島県内各会場で「2019反核平和スポーツのつどいin広島」が開催されました。
▼スケジュール
8/3(土)平和大好き卓球大会
8/4(日)国民平和大行進終結集会
8/5(月)「平和公園碑巡り」,平和資料館の見学,反核平和マラソン交流の夕べ
8/6(火)広島城公園反核平和ランニング&ウォーク,広島~長崎反核平和マラソンの出発式,呉市メモリアルウォーク,灯篭流し

8/5午後は、語り部・松田久美子さんのプレゼンテーションと、リニューアルされた平和記念資料館の見学。松田さんの話では、原爆が炸裂した僅か3秒間の間で爆心地(中島地区)に住んでいた4400人の普通に暮らしている人達が一瞬に消えてしまったことや、平和記念資料館に展示されている被爆直後の生々しい状況を被爆者自身が描いた絵の展示を是非見て欲しいとの訴えが印象的でした。

その後、18時半からは「反核平和マラソン交流の夕べ 」が始まり、37名の参加で、各地で創意工夫しながら継続されている反核平和マラソンの報告がされました。例えば、東京では「うたごえ運動」とコラボした事例や沿道の人たちにアピールするために蛍光色のTシャツを全員で着用したこと、福岡では当初原爆投下目標地であった小倉をコースに取り入れる等々、平和運動を追求してきた努力を垣間見る思いがしました。そのなかで 沖縄から参加のランナーも含め、広島から長崎までの 500kmを走るランナーたちの挨拶に大いに盛り上がりました。

8/6は、朝7時に広島城公園1周1.6kmの今回で33回目となる広島城周回8・6ヒロシマ「平和マラソン・ウォーキング大会」を実施。総勢37名のランナーとウォーカーが集い、爽やかな汗を流しました。その後、広島~長崎500km平和マラソン出発式へ移動。総勢20名余のランナーが原爆投下の8時15分 黙とうの後、長崎に向けスタート。

ランナーの皆さんを見送った後、7名が「呉市ウォーキング」の旅へ。広島駅発集合 9時50分発の電車で一路呉に向け出発 。凡そ50分のローカル線の旅を満喫。車窓から見える瀬戸内海は穏やかそのもの。呉駅で観光ボランテイア氏と合流、入船山記念館 (海軍の町でもあった呉市の歴史を語る上では外せない建物)を 約1時間に渡って駆け足の見学。昼食の後、「大和ミュージーアム」を 約1時間見学。途中休憩も入れて約3時間。距離にして約5kmのウォーキング。

大和ミュージーアムで印象に残ったのは、「10分の1の模型」とともに展示されていた人の命を武器とする人間魚雷(回天や海龍)などの特攻兵器、呉空襲の悲惨さを示す写真展示。「平和が一番!戦争はダメ!」と思うのですが、訪れていた多くの小中学生たちや若い人達には「平和の尊さ」がどれくらい伝わっているのか思わず一人一人に尋ねてみたい衝動にかられました。平和の尊さを感じたウォーキングでした。