「熊野古道 伊勢路を歩く」第30回全国スポーツ祭典ウォーキング

141012walk00.jpg 2014年10月11~12日、「東北復興支援第30回全国スポーツ祭典全国ウォーキングフェスティバル 熊野古道 伊勢路を歩く」が開催されました。全国から17クラブ・256人が参加。台風19号が接近していましたが、2日間とも雨にも風にも会わず、伊勢路を楽しみました。
●祭典を主管して
全国の仲間に支えられて大成功
141012walk17.jpg 熊野古道は、サンティアゴ・デ・コスポステーラへの巡礼路に次いで2番目の「道の世界遺産」として選ばれました。そして今年、世界遺産登録10周年にあたります。
 熊野古道は、熊野三山に詣でる道です。和歌山側の西ルートは散策道として整備されていましたが、今回歩いた三重側の東ルートは地元の人たちがシダを刈ったり、石畳を整えたりして、蘇らせた道です。苔むした石畳、野の花、お地蔵さん、峠からの景色など、どのコースも魅力があります。その中でも人気のコースに絞りました。
 私たち東海ブロックの仲間は、1年半前から準備を始めました。下見を重ね、スカイプなども使い、事務局会議では細かい打ち合わせを行いました。企画当初は200名規模を考えていましたが、300名の目標になり、当日は256名参加で大成功をおさめました。
 準備から当日の運営に至るまで、全国の仲間に支えられての成功だったと実感しています。来年の全国交流ウォーキング「山古志を歩く(新潟県)」で仲間との再会を楽しみに、日々のスポーツ連盟の活動をしていきたいと思います。
●地元クラブから
みんなの笑顔で不安も解消
141012walk17.jpg 熊野古道伊勢路が予定コースとして浮上した時、反対しました。尾鷲、熊野は私たちのホームグラウンドとは言えない遠い別世界で、狭く山登りに近い峠道、有名な多雨地、公共交通機関の不便さ、宿泊施設の問題…、とにかく全国からの参加者を迎える自信がありません。しかし、熊野古道伊勢路と決定したため、泣く泣く準備に取りかかり、足弱の人、長距離を歩きたい人、少しハードなコースを歩きたい人など、誰でも参加できるようにコースを選びました。
 時間設定、案内人の車の配置、コースの下見など、知恵を絞りながらクラブ員みんな積極的に参加してくれました。既に歩いて新鮮味がないコースにも関わらず、自己の欲求を捨て案内人に徹してくれたメンバーに感謝しています。
 夜の交流会の盛り上がりや、体調の悪い人を見ず知らずの他県の人が支えるようにゆっくり下山する姿を見ながら「県やグループが違っても、みんなスポーツ連盟の仲間なんだ」と痛感しました
●Aコース
観音道~大吹峠~ 松本峠~鬼が城センター
141012walk17.jpg ガイドがいたからこそ、歩くことのできたコースだったとしみじみ実感しました。期待以上の熊野古道伊勢路でした。
 古代の人の知恵と技術をそこかしこに感じられる、野面乱層積みの石垣、猪や鹿から田畑を守るためつくられた猪垣、それぞれの年代につくられた石畳などが深く心に残りました。できればもう少しそこにたたずみ、先人の姿と信仰への想いを感じてみたかったです。
 足跡が感じられる街道は、疲れを忘れさせてくれる力があるものでした。来て良かったと心から思いました。列車の中で開いた昼食の竹皮で編んだお弁当箱、そして中身のおいしさに、心からのおもてなしを感じました。
●Bコース
大吹峠~松本峠~鬼が城センター
141012walk01.jpg 「イガッタヨナー!」歩いた後の盛岡ウォーキングクラブ会員の感想です。
 大吹峠は、あちこちに猪が土を掘った跡があり、岩手では見られない様に興味津々でした。石積みで猪垣を作った昔の人々の営みが身近に感じられました。
 松本峠の苔むした石畳を歩くのも楽しく、自然に呼吸が深くなりました。東屋から眺める七里御浜の景色の良さにも息をのみ、思わず携帯電話でシャッターをきっていました。
 リーダーの方々は、にこやかにほがらかに、安全を気遣い、ほどよい速さで歩いてくれたので、快適なウォーキングを楽しむことができました。
●C コース
花の窟~松本峠~鬼が城跡~鬼が城センター
141012walk12.jpg 熊野の街歩きと松本峠も楽しむ欲張りコース。花の窟(いわや)から参道を抜けると真新しい「お綱」が掛かった岩山をみんな口をあけて見上げています。街では3色のお座布団をかぶった神輿の「木本まつり」に遭遇。前日に熊野古道センターで祭り展示を見たばかりで、興奮気味!白塗りした男の子もかわいかったなぁ!
 松本峠の熊野側は「お魚騒動(※)」の坂で登りやすく、峠の展望台からは白波の立つ七里御浜がきれいに見えました。「伊勢路に来たら、ここをぜひ見てほしい!」
 大泊側登り口に降りる道は苔むした石畳に足元を見つつ、緑の森の中を楽しみました。鬼が城センターで頂いた熊野古道弁当は格別のお味でした。 
※お魚騒動…明治元年に木本地区と古泊地区の漁師が鯖の水揚げで揉めて、それで代官所が石畳の工事を命じたという話
●Dコース
花の窟~松本峠~鬼が城センター
141012walk05.jpg Dコースに平坦コースが用意されていて大感激でした。足手まといにならないかと不安でしたが、たのしく歩くことができました。
 花の窟神社を出発し熊野灘をのぞみながら、七里御浜の砂利をしばらくふみしめると獅子岩にたどり着きました。自然の造形物を間近に見ることができ、悠久の年月を感じました。足元には台風の前触れの風に揺れているあざみがとても印象的で、山で育つあざみより背丈が低くたくましい感じです。
 途中、木本神社のお祭りを見学することができました。鎌倉時代の一木造りの狛が残っている由緒ある神社ということです。山車の出発を前に若い人たちの威勢のよい声が響き、町の通りでは六方行列というものが行われていました。
●Eコース
馬越峠~天狗倉山~尾鷲神社
141012walk10.jpg 登山道の入口からは、うっそうとした杉林の中に幅1間半の石畳が敷き詰められていました。苔むしている石畳に薄日が当たり、思わず深呼吸したくなる気分。前夜、語り部より「道幅が1間半の理由は急斜面では籠を横にするから」と聞きました。
 伐採した明るい斜面を登りきると、馬越峠に到着。天狗倉山山頂を目指して30分程のぼると真っ白な巨岩の下に出ます。そこを鉄梯子で上りきると山頂522m。360°の展望。紀伊の山々、眼下には尾鷲湾、背後には大台が原へ続く銚子川が。まさに絶景です。
 馬越峠に引き返し「意外と簡単だったね」の声に笑い声。下山も陽気な雰囲気で、途中「桜地蔵」「馬越不動滝」に立ち寄り、尾鷲神社に到着。遅い昼食となりました。皆さん、良き山歩きを。
●熊野川の流れに浮かぶ三反帆(さんだんぼ)に乗船
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 10月11日、大阪ウォーキングクラブからはマイクロバス1台18名が参加しました。大阪府連盟事務所前を朝7時に出発し、一路、「谷瀬の吊り橋」(奈良県)を目指します。車中は朝が早かった関係で居眠りする人もありました。そして「吊り橋」に到着し、早速「谷瀬の吊り橋」を渡りました。長さ297m、高さ54mの日本一の吊り橋をみんなで渡り、橋が揺れる度に”キャー””こわいー”の声が。スリル満点の空中散歩!さすがに日本一でした。
 そのあと、12時30分頃に乗船場所の「熊野体感塾」に到着し、昼食となりました。昼食後は、塾長の谷上嘉一さんより「三反帆(さんだんぼ)」の説明があり、いよいよ乗船です。3船に分かれて「体感塾事務所」を出発し船頭さんが風を見計らって帆を上げて、風の力で船を走らせます。熊野川の雄大な自然にふれて、何とも言えない快走感を味わいました。「熊野速玉大社」の近くで下船し、「速玉大社」にお詣りして、本日の宿「かんぽの宿熊野」へと向かいました。
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