フレンズベースボールクラブ(三重)初優勝~全国軟式野球大会

 第45回全国軟式野球大会が11月12・13日、豊橋市民球場をメイン球場に開催され、全国7ブロックから予選を勝ち抜いた15チームと主管地代表が集いました。今大会は3月の東日本大震災とそれに続く東京電力福島県原子力発電所の水素爆発と未曾有の災害を被った歴史に残る年の開催で、また、初出場7チームがどのような戦いぶりをするのか楽しみな大会でもありました。
 1回戦は緊迫した試合が多く、最後まで予断を許さない試合展開が続き8試合中5試合が1点差の好ゲームとなりました。7月に野球協議会が結成されたばかりの奈良県代表チームは7回目出場の三重県代表チームに7回裏1打逆転サヨナラという場面まで迫りましたが、後1本の適時打がが出ず惜敗しました。初出場3チームが2回戦に進み福岡県チームのみが2日目の準決勝へ駒を進めました。
 準決勝1試合目は、4回目の三重県代表と初出場の福岡県チームが対戦となりました。先攻のフレンズベースボールクラブは1回表ワイルドピッチで2・3塁のチャンスに5番打者がレフト前ヒットで2点を先取しました。対する初出場のNissho野球部は3回裏1点を返すも、5回表追加点を許し万事休す。
 2試合目は44回大会ベスト4の滋賀県代表中川製瓦と地元主管地代表のファイターズが対戦しました。中川製瓦が先攻しファイターズが追いつくという点の取り合いになり、5回裏後攻のファイターズは2アウト後セカンドゴロで3アウトかと思われたが1塁手が落球し、2・3塁となり8番打者の右中間2塁打で逆転し決勝へ進みました。
 決勝は東海ブロック同士の対戦となり、先攻のフレンズベースボールクラブが4回パスボールで1点先取、続く5回にも満塁から死球で加点し優位に試合を進めました。ファイターズは平野投手の外角低めにコントロールされた球を捉えきれず回を重ね、最終回1アウト1・2塁のチャンスを作りましたが、ピンチを防いだフレンズベースボールクラブが4回目で初優勝の栄冠に輝きました。三重県勢としても初の優勝となりました。
優   勝 フレンズベースボールクラブ(三重県)
準 優 勝 ファイターズ(愛知県:主管地)
最優秀選手 平野 誠  (フレンズベースボールクラブ:投手)
優秀選手 小栗 厳史 (ファイターズ:捕手)
〃   奥田 高正 (フレンズベースボールクラブ:内野手)
優秀審判員 竹葉 康尚 (高知県)
 今大会はジャッジ(審判団の不手際もあり)を不満としたチームが試合を放棄し、大会史上初めての没収試合が発生しました。問題発生後、全国野球協議会三役では対応を協議し、アマチュア野球界においてはあり得ない事態が生じたことを真摯に受け止め、今後、このような事が起きないよう関係者の協力をえて、大会運営・試合運営について一層の研鑽に励み、具体化は理事会で確認することを確認しました。