講演会 福島をわすれない|福島の子どもたちと夏休み・保養プロジェクト

2022年1月15日、新宿文化センターで「講演会 福島をわすれない~東日本大震災、津波・原発事故から10年を過ぎて~」が開催されました。この企画は、東京都勤労者山岳連盟が後援している「福島の子どもたちと夏休み・保養プロジェクト事務局」によるものです。

放射線被害に緊張する南相馬の子どもたちをのびのびと山や海の自然の中で遊べる機会を作ろうと、2014年にこの保養プロジェクトを立ち上げて7年。南相馬から延べ142名の児童を迎えることができました。この2年間はコロナ禍により中止となり、この中で何ができるかを模索する中で、今年は講演会を開催し、48人が参加しました。

講師は、「福島の被災農家を支えよう」と設立されたNPO法人「野馬土」の代表理事をつとめる三浦広志さん。「福島の今と明日を語る!」というテーマで、「太陽光発電、土に頼らないという新しい農業、農家の収益の確保」「原発廃止への闘いは多くの人との長期戦の構え」「行政・東京電力など交渉相手との粘り強い未来への信念」などについて講演しました。

参加者からの感想文のほとんどには、「命ある限り あきらめない」、この言葉と行動力に感動したという意見が書かれていました。

〈参加者の感想より〉
「あまりに知らなかった、知らされなかったことが多くありました。」
「福島の未来を見据えた現地での農業復活、死傷者はもちろん多くの困難、壁に立ち向かい、切り開いてこられている現状に驚きました。」
「行動は農業を次世代に引き継ぐためでもあるとのお話に、農業はこれからの基幹産業になっていってほしいです。」
「お話を聞きながら、自分の問題として考えていきたいと思いました。」
「テレビや新聞だけでなく、自分の目で体で確かめて納得したい。」
「原発は間違っている、自分に何ができるのか?」
「これからも復興と原発廃止を見ていかなければいけない。 」

(講師プロフィール)
三浦広志さん
1959 年福島県小高町(現南相馬市)生まれ。岩手大学農学部卒業後 22 歳で自家就農。1992 年、浜通り農産物供給センター設立、現在代表理事。2012 年、NPO 法人「野馬土」設立。代表理事就任。浜通り農民運動全国連合会・事務局長。
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