くるぶし(高知)が接戦制して優勝|第8回西日本ソフトボール大会

2019年11月2~3日、徳島市・吉野川北岸運動広場で「第8回西日本ソフトボール大会」が開催されました。各地から16チームが出場し、熱戦が繰り広げられました。
 
▼大会結果

今年の西日本大会の特徴は、これまでの西日本大会出場地域の広がりを大きく超えると共に、出場チームのレベルが全国クラスの力のある高いレベルのチームが出場されたことにあります。

総力戦&初々しい戦い

各チーム、1回戦から熱戦が繰り広げられました。全国一般ソフトボール大会において優勝経験のある強豪チームであっても、勝利にたどり着くにはハラハラドキドキの展開であり、どう転ぶかわからなかったと話していました。
 
今回、初出場チームが9チームあり勝敗の行方はまったく予想できない中、「オール宇部チームVsわかいしゅう」・「三河Bakabomd Vs 福岡ピンクパンサーズ」・「ナインバレッツVs池川体育会」・「ファミリーHP薩摩Vs徳島県Bホープ」の対戦は初対決ということもあり、興味深い対戦となりました。
 
3~4点を争う緊迫した試合から、少々点差が開いたがフェアプレイ精神を発揮し最後まで試合をあきらめない姿は印象的でした。和やかなうちにも闘志を秘めたチームの総力戦をかけた戦いが、見る者にとっても心を打たれるものを感じました。
 

ベスト4死力を尽くした激戦展開

ベスト4に残った「くるぶし」「レックレス」「三河Bakabomd」「ファミリーHP薩摩」チームは、走攻守バランスがとれていると共に、特に投手力がずば抜けて優れていました。
 
くるぶし(高知)の杉本投手は、4試合計60個の三振を奪い圧巻の投球を見せてくれました。また、初出場時に初優勝と華々しくデビューした常連のレックレス(岐阜)は、今大会には心機一転戦力が強化され、強豪ひしめくなか、ベスト4まで勝ち上がってきました。
 
準決勝戦「くるぶしVsレックレス」は、1回裏に2点先行した「くるぶし」がそのまま逃げ切るかに見える展開となりましたが、「レックレス」が好投手杉本から3試合目にして初得点を奪う大健闘を見せ、試合を盛り上げました。しかし、その後「くるぶし」が後続を抑えて3対1で勝ちました。
 
「ファミリーHP薩摩Vs三河Bakabomd」は、0-0のまま迎えた5回に三河Bakabomdが1点を取り、小海投手の力投でこのまま逃げ切るかに見えましたが、ファミリーHP薩摩は6回、フォアボールを足がかりに1点を取り同点。抽選の結果、ファミリーHP薩摩が決勝戦に進みました。
 

手に汗握る決勝戦

決勝戦、「くるぶし」Vs「ファミリーHP薩摩」の戦いは投手を中心に鉄壁の守りで勝ち抜いてきたチームの激突となりました。
 
3回表エースで1番を打つ杉本選手のタイムリー3ベースで1点を先行した「くるぶし」、4回裏エラーで出塁した走者を打球処理のミスの間に1点を取って同点とした「ファミリーHP薩摩」。6回にまたも1番杉本選手のヒットを足掛かりに1点を取り「くるぶし」チームが逃げ切り優勝を勝ち取りました。
 
この試合両チームの投手は7個の三振を取り合い、締まった試合となり、1点を争う手に汗握る試合となりました。今大会の特徴は好投手が揃っていたことと守備力が高いこと、1点を取りに行く攻めが格段に上がっていたことです。今後のスポーツ連盟のソフトボール大会が全国から注目され、技術やチーム全体のレベルを押し上げる大会となるよう頑張らなければならないことを痛感しました。