スポーツ大会行事における「新型コロナ感染予防・注意喚起」の取り組みを

新日本スポーツ連盟
大会・行事主催者の皆さまへ

「制御不能」の感染拡大の中、行事開催の可否、感染防止策検討を

各地のみなさんが、取り組みの中で感染防止への並々ならぬご苦労をされながら、可能な取り組みをされていることと思います。

デルタ株(従来株の3倍ともいわれる感染力)といわれる変異株による感染拡大は、感染爆発となり専門家でも「制御不能」との言葉を使うほどになっています。この事態は予想されていました。政府分科会の提言でも東京オリンピックが行われれば、五輪開催中にも感染が拡大するとの見通しが出されていました。

予想されたように、五輪のバブルの中も外も感染者が増え続けました。五輪が終わっても開催の影響は感染拡大につながり、緊急事態宣言、まん延防止措置の発出追加地域が増え、全国の7割にもなっています。

感染拡大のため“医療崩壊”と言われ、医療を受けられず、自宅で亡くなる方が毎日報道されている状況ですが施設貸し出しへの規制はほとんどの地域で行われていませんので、行事開催は可能ではあります。しかしそれは、主催者に判断がゆだねられていることになりますので、つぎの取り組みを要請いたします。

<全国連盟感染症対策本部からの要請内容>

1、行事開催地域での感染状況をみて、運営役員で行事開催の可否を改めてご検討下さい。
開催要項には、県をまたぐ参加は極力控えていただくこと、より一層の感染拡大、運営役員の感染、会場側からの中止・延期要請、開催への苦情などの場合は延期や中止もあり得ることなどを明記ください。(中止の場合の参加費の扱いなど,問い合わせの事態を想定した準備をして下さい)

2、開催する場合には、開催準備、運営にあたる役員で、感染力の高いデルタ株に置き換わっていることを念頭に、会員への感染、参加者への感染を防ぐための取り組みについて意思統一ください。
これまでの取り組みとともに以下の点を考えてください。
・県をまたぐ参加は極力控えていただくこと、あらためて3密回避への協力要請、待機時のマスク着用(不織布が良い)、声出しの禁止、飲食時に向かい合わない、などの徹底方法について。
・会場には競技者だけとし、待機者は外(観覧席など)に、これまで以上に換気回数を増やす、競技者以外の待機者のフィジカルディスタンス(密を避ける互いの距離)を広げる、参加者にも協力要請など、これらの協力要請をする人の配置など。

3、変異株は感染力が強いことが言われていますので、テレワークを活用してください。

4、少人数の会議などでも互いの距離を保ち、換気、休憩の飲食時も同様の対応をしてください。

5、コロナ感染も含め、体調が悪くなる方が出ることも考えられます。救急対応が必要です。その後の行事の判断(中止または延期など)をし、救急対応時の保健所の連絡先、救急車の手配先などを事前に把握してください。なお、感染者、保健所、行事責任者間の連絡が取れるように現地対応ください。

これまでの取り組みでクラスターを生み出していない取り組みは、本当に皆さんの努力があってのものです。現在の感染拡大状況は、政府による「人災」も言われ、どこで感染してもおかしくない状況でもあります。

全国民で2回接種が終了した方は45%です。特に、若い方の間ではほとんど進んでいない中で、運営役員が感染せず、参加者間で広げないようにしたいと考えます。ご理解、ご協力をお願いいたします。
2021年9月6日 新日本スポーツ連盟感染症対策本部

スポーツ行事での感染予防対策

新型コロナ感染防止のため、当面のあいだ、スポーツ行事の参加される場合は、感染予防対策を最大限に図るため、基本的に、日本スポーツ協会の「スポーツイベント再開に向けた感染拡大予防ガイドライン」、および各競技団体のガイドラインに準ずるようお願いします。

日本スポーツ協会「スポーツ関係の新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインについて」(2021.2.15)

感染予防対策文書

スポーツ活動の際には、以下のガイドライン、資料を確認のうえ、感染予防対策を最大限に図るようお願いします。

緊急事態宣言、まん延防止措置法対象地域で感染拡大収束までの、行事・大会開催方法などの再検討を要請します新日本スポーツ連盟 感染症対策本部 2021.5.21
感染者が出た場合の対応新日本スポーツ連盟 感染症対策本部 2021.3.8
緊急事態宣言下でのスポーツ活動について新日本スポーツ連盟 感染症対策本部 2021.1.23
年末年始で感染者・クラスターを生まないために 感染予防に注意喚起の取り組みを新日本スポーツ連盟 感染症対策本部 2020.12.22
行事での感染発生時の対応マニュアル新日本スポーツ連盟 感染症対策本部 2020.9.19
スポーツ行事における感染予防のガイドラインについて(新日本スポーツ連盟 2020.6.1)

健康チェックシート提出のお願い(見本)
大会会場用の掲示物(見本)
大会会場(トイレ)用の掲示物(見本)

コロナ下におけるスポーツ実施について

これまでも、スポーツ行事の開催には、日本スポーツ協会「スポーツイベント再開に向けた感染拡大予防ガイドライン」( 2021年2月15日改訂) および 各競技団体のガイドラインに準じて、感染予防対策が図られていると思います。

スポーツ庁健康スポーツ課からは「外出の自粛が続き、屋内で過ごす時間が長くなると、運動不足やストレスから心身に悪影響をきたす健康二次被害の問題が生じる可能性があります。地域住民の方の健康二次被害の拡大を防ぐためにも、感染症対策を実施の上、安全・安心に運動・スポーツを実施していただくよう周知していただく他、スポーツ教室等の運動機会提供についての御配慮をお願いいたします」との文書が発せられています。

スポーツ庁「緊急事態宣言下における安全な運動・スポーツの実施について」(2021.1.8)

スポーツ行事を開催することを不安視する声が全くないわけではありませんが、市民への運動機会の提供という役割を果たすべく、安全にスポーツを実施できる感染予防対策が可能な場合は、各感染防止ガイドラインに沿って、開催方法を決め、参加者とも協力して行事を行いましょう

感染が確認された場合の対応については「行事での感染発生時の対応マニュアル」に則り、あらかじめ運営役員間で意思統一し、適切な対応となるよう準備を行ってください。

*今後の感染状況や科学的知見の充実等に応じて、内容の見直しが図られる可能性がありますのでご了承ください。

各競技団体が発表しているガイドライン

陸上競技活動再開のガイダンス 競技会開催について 第3版(日本陸上競技連盟 2020.9.30)
水泳 スイミングクラブにおける新型コロナウイルス感染拡大予防のためのガイドライン(一般社団法人 日本スイミングクラブ協会 2020.10.1)
水泳競技会の再開に向けた感染拡大予防ガイドライン(日本水泳連盟 2020.6.15)
野球 全日本軟式野球連盟 JSBB 感染予防対策ガイドライン(全日本軟式野球連盟 2020.6.4)
サッカー JFA サッカー活動の再開に向けたガイドライン(日本サッカー協会 2020.12.15)
テニス JTA公式テニストーナメント再開ガイドライン(日本テニス協会 2020.9.11)
卓球 日本卓球協会における新型コロナウイルス感染症対策(日本卓球協会 2020.9.17)
新型コロナウイルス感染症対策に伴うバドミントン活動ガイドライン(日本バドミントン協会 2020.6.12)
バレーボール競技に関わる大会等再開時のガイドライン(日本バレーボール協会 2020.7.7)
ソフトボール活動の再開に向けた感染拡大予防ガイドライン(日本ソフトボール協会 2020.7.27)
JBAバスケットボール活動再開に向けたガイドライン 第2版(日本バスケットボール協会 2020.9.18)
登山 政府の緊急事態宣言全面解除を受けて 山岳スポーツ愛好者の皆様へ(山岳四団体 2020.5.25)

*今後の感染状況や科学的知見の充実等に応じて、内容の見直しが図られる可能性がありますのでご了承ください。