文=冨田良一(京都ランナーズ)
今回のフランス国際交流の旅の主な目的は、(1)コーマラソンをエンジョイし、フランスや海外代表団との交流を深めること、(2)FSGTの組織や活動、施設、環境、課題などを学習すること、(3)東北復興支援のお礼をすること、(4)来年の第30回コーマラソン開催についての情報を知ること、以上の4項目でした。
(4)について、前会長のクロード氏は「コーマラソンは、コーショアクラブの中心的な役員15名のボランティアで運営している。役員の高齢化、準備期間の長期化、運営の疲れ、不況による財政面の問題がある。しかし、来年は30回記念大会として開催するので、アジアの代表である日本からの参加は、大いに歓迎する」とコメントしました。彼の発言は、フランスだけでなく京都ランナーズや他のクラブが抱えている共通の問題点と感じました。
11日の午前中は、12年の広島~長崎反核平和マラソンに参加したパスカル氏(フルマラソン2時間28分)が指導する地域ジュニアスポーツクラブの事務所、ハウス、グラウンド、ミニ体育館(地方自治体提供)及びオールラウンドの指導法を見学し、交流しました。施設や環境はうらやましい限りで子どもたちは、ニコニコと楽しく練習をしていました。
日本選手団は、4日間の全ステージでベストを尽くし、楽しく完走するとともに海外のランナーやスタッフと親交を深めました。FSGTとスポーツ連盟は、スケールは違うけれども、共通のテーマ「スポーツは万人の権利」「自主的な民主的なスポーツ活動」「スポーツは平和から」の重みを改めて考えました。
最後に、フランス国際交流でお世話になった団体、個人の皆様に感謝し、この経験を今後のスポーツ活動に生かし前進する決意です。