福岡県連盟が主催した種目交流集会（スポーツセミナー）が10月24日、福岡県宗像市の赤間地区コミュニティセンターで開催されました。

第1課は「福岡県のスポーツ振興計画について」。講師は県庁スポーツ振興課の吉嶋哲也氏。最初に東京オリンッピク・パラリンッピクのプレゼン用ビデオを放映した後、福岡県が2014年3月に策定した「推進計画」をパワーポイントで説明。この計画は2014年度（平成26年度）から2024年度（平成36年度）までの10年間の期間とし5年後に見直しの予定もされているものです。

「スポーツ基本法」が策定されたことも踏まえ、「社会の新たな変化に対応したスポーツの推進を図るため」に今後の福岡県の「スポーツ推進施策の方向性を示す」もので、これはスポーツ振興法の「努めなければならない」からスポーツ基本法の「責務を有する」と地方公共団体に課せられたことがあげられます。「推進計画」では県民のスポーツ実施率や障がい者スポーツの場の不足、子どもの体力低迷など、福岡県のスポーツの現状に触れながら、ライフステージに応じたスポーツ活動の推進、学校や地域における子どものスポーツ機会の充実など施策の柱を具体的に説明されました。

西村文男理事長は、「民主スポーツ活動をすすめて行くために」と題して、自身のスポーツ連盟と関わった経緯を述べながら、現憲法の下で戦後の民主主義が誕生したと説明。新体連の創立宣言や第1回全国大会決議を取り上げ、そのことを強調しました。また体育学者の故山本正雄氏の業績の紹介や、全国スキー協の学習会での「ルールとフェアープレイ」を説明しながら連盟の理念を語りました。そして、公共施設が効率化の名で廃止や民営化されていること、一方で「若者の貧困」によるスポーツ離れなど今日の政治、経済の在り方にも言及しました。

第2課は「体幹トレーニング」、第3課は「ウォ―キング」。後半の2つは身体を動かすプログラムです。ウォ―キングは会場が位置する場所は、唐津街道「赤間宿」が存在していたエリアということもあり、街道沿いのコースを歩きました。

このセミナーには卓球やランニングなど6種目から12名が出席しました。講演の最後に、「講師を引き受けて、連盟のＨＰを拝見しました。いつでもどこでもだれもがスポーツを、やスポーツ万人の権利を掲げられており、私どもが考えるスポーツの理念と同じであり、すばらしいことです」と吉嶋氏が述べられたことが印象的でした。参加した宮地辰彦さん（ランニング）は「連盟のテーマと県のスポーツ計画が一緒だと、講師の方が驚いてありましたが、私たちもどんどん意見交換ができるのではないかと思いました」と感想を寄せられました。