全国交流ウォーク「たくましく復興を続ける山古志を歩こう」

561321321321321321.jpg 2015年全国交流ウォーク「たくましく復興を続ける山古志を歩こう」が、2015年9月26・27の両日開催され(全国ウォーキング協議会主催、新日本スポーツ連盟北信越ブロックが主管)、北は岩手、南は福岡から21クラブ219人が集い交流を深めました。
56321321321.jpg 26日の夜、「前夜祭」が行われ、地元の尺八民謡会の友情出演で開幕し、熱演に手拍子が広がり気分も高揚。林劭(すすむ)実行委員長(いしかわウォーキングクラブ会長)、永井博新日本スポーツ連盟会長のあいさつの後、長岡市の笠井則雄市議から歓迎の言葉をいただきました。
山古志地区の主婦たちが、地元食材で作った「山古志弁当」とオードブル、刺身を囲み食事と歓談。その後、「分科会」(①海外ウォークの魅力。②長距離ウォークのテクニック。③仲間づくりと広報活動。④ウォーキングとわたし)が開かれ、14班に分かれて経験を交流しました。また、地元の蔵元提供の「利き酒」も好評でした。
8956132132.jpg 27日、山古志闘牛場で「出発式」。全員で集合写真に納まり、吉越悦子理事長が主催者あいさつ。山古志闘牛会のリーダーによる名調子の解説と実況で3組の「牛の角突き」を観戦。〝ガツン〟と角がぶつかる音に歓声と拍手が起こり感動しました。この闘牛は特別の計らいで実現したもの。
一行は、バスなどで「虫亀闘牛場駐車場」へ移動し、ウォークがスタート。爽やかな秋風を身体いっぱいに感じ、金倉山を目指しました。ススキが揺れ、林道を歩く長い列は壮観でした。途中の「コスモス畑」で、元村長の酒井さんから復興を願って整備しているお話を伺い、色とりどりに咲くコスモスを背に盛んにシャッターを切る姿がありました。
654213213213213.jpg 少し上った所で「錦鯉の養殖」を営んでいる田中さんから「地震で畔が崩れ稚魚が流された。この棚池に数千匹飼っているが、そのうちの数匹を大きくして欧米や中東に輸出している」と聞き、群れになって泳ぐ稚魚を見て「私はあの鯉がいいな。競争は厳しいが頑張ってね」と声をかけていました。
32161131311321.jpg 折り返し地点の林道駐車場で信濃川を眺め、山古志おにぎりで腹ごしらえ。展望台に上ったグループからは、「ゴールはあそこか、まだまだ距離がありそうだが景色を楽しもうね」の会話が聞こえました。「復興記念館『おらたる』」へ向かう道から、刈取りが終わった田、収穫を待つ黄金色の田、鏡のように光る棚池の景色に、心が癒されました。
ゴールの「おらたる」で映像と展示物で震災を追体験し、解散しました。最後に、10月23日は「山古志を襲ったМ6.8の中越大地震」から11年目の日です。