3世代の力で神奈川が団体優勝|第40回全国スキー競技大会
2014年3月1~2日、第40回全国スキー競技大会(全国勤労者スキー協議会主催)は長野県・戸狩温泉スキー場で開かれ、スキーは大回転と回転の2種目、男女各ビギナー、ジュニア、年齢別クラスとスノーボードの大回転2戦で競技が行われました。
当日配布されたスタートリストを広げると、出走順1~6番までのビギナーとスノーボードと出走最後尾の男子1部に、神奈川の選手が並んでいました。
「神奈川の競技人口を増やしたいので、若い人をたくさん誘ってきた。全国の頂点を目指している」(団長・斉藤翔平氏)と力強い発言。
寒気が強かった2月から一転して気温が上がり、雪がゆるんで時折霧がかかる中、1日目の大回転競技が開始。各クラスの本命が好成績を上げる一方、セットの読みを外してタイムロスする選手も多く、混戦模様。これは2日目の回転も同様でした。
そこで着実に得点を獲得したのが、30~40歳代を中心した3世代参加の神奈川県スキー協。「30回大会で優勝したので40回もと、仲間を集めて参加した。みんなのおかげ」と歓喜の輪ができました。
難しい条件でも実力を発揮した選手は、それぞれ堅実な準備と冷静な滑りで勝利をものにします。
女子2冠獲得の、3部熊田朋子選手(石川)は「楽しみで続けている結果」、1部狩野文枝選手(群馬)「学生から続けている競技、社会人でも続けたい」。
男子2冠は、全体ラップタイム(最速タイム)の3部大塚太選手(新潟)「大回転は久しぶり、回転の方が得意」、4部桶谷政博選手(東京)「回転ではコースが掘れると思い、朝コブを滑った」、2部足立研一選手(長野)「回転で高校の先輩・栗岩会長のスキーを借りたのでアタックできた」。みな気負いはありません。
実力とは別に好評だった40回大会記念の「ペアマッチ表彰」。1日目の大回転1本目終了後2本目の予想滑走タイムを申告。事務局でランダムに組み合わせた男女の自主申告タイム合計が、実走タイムに近い順に10位まで表彰しました。副賞は戸狩産米コシヒカリ1㎏。想定できない結果に、参加者全員がわいていました。