楽しさあふれる剣道大会に|東京春季剣道大会

2025年6月1日、東京武道館第二武道場で「第22回東京春季スポーツフェスティバル剣道大会」が開催されました。「選手が主役、試合を堪能できる」大会としてますます質量ともに発展しています。

今回は札幌市、長崎市、出雲市、京都府、伊丹市、掛川市、富士市、首都圏の各地からの参加がありました。試合が開始するや、各大学、大手企業から寺社関係者、街々の強豪道場までの垂名札付けた選手の裂帛の気合が響き渡り、有効打1本が出ると割れんばかりの拍手と大歓声が上がりました。

若いママさん・パパさん選手が「試合場狭し」と繰り広げる連続技の攻防は、若さが弾け、溢れる躍動感が見る人にも伝わり、思わず笑みがこぼれています。お子さんを応援席で抱っこしたり、毛布に昼寝させながら交互に試合に臨む夫婦の剣道を愛する姿は微笑ましく、「いつでも どこでも だれもが スポーツを」「あなたと私が主役」のスローガンが生き生きと輝いています。

近年の女性剣道家の活躍は目覚ましく、浜松市から参加の小島教士7段、久保5段をはじめとした有段者多数の女子の部は、息を呑む試合が続きます。優勝した越谷市友心館の浅川円香・悠賀選手のハイレベルな「先々の技、先の技」の冴えに会場は最高潮の熱気に包まれました。

勝ち上がる試合者には気力体力技量・勝負度胸で相手を圧倒する総合力が見る人を魅了するものがあります。これからの時代は、男女共同参画、ジェンダー平等、人権、平和は、剣道人にも大切なキーワードです。

剣道の魅力は、面、小手、胴、垂、剣道着、袴姿の着装美。身体の正中線に竹刀を構えた剣道美から、気魄ある正面打ちに大きな魅力があります。渾身の面打ち、小手打ち、抜き銅が決まると思わず誰もが手に汗握り、声援を送る試合場でした。