熱戦のなかであたたかい交流が|2007全国バレーボール大会
2007年11月10~11日、埼玉県のアスカル幸手・久喜市総合体育館で「2007年度全国6人制男女バレーボール競技大会」が開催されました。男子29チーム、女子22チーム、計51チームが各地の予選を勝ち抜き集いました。
第1日目は、男子はアスカル幸手で、女子は久喜市総合体育館で予選リーグ・リンク戦と決勝トーナメントの第1試合が行なわれました。
予選リーグでは、男子の神奈川大会で強さを発揮した神奈川教員が、1勝1敗で勝ち抜けず、女子ではここ数年上位に顔を出していた五島クラブ(東京)が2試合で1セットしか取れず、早々に姿を消しました。
決勝トーナメントに入り、ますます熱気ある試合が展開。女子白金(東京)対SHIP(神奈川)の試合は、小柄のSHIPのトスの切れがよく、速攻、平行トスを駆使して強豪白金を2セット目22点まで追い込み善戦したが、力及ばず敗退。小気味のよい攻撃のリズムは、好印象を与えてくれた。
第2日目は、男女ともベスト8がアスカル幸手で好試合を繰り広げました。女子のCコートでは、決勝までの5試合が全て3セットの熱戦が続き、手に汗を握る熱い戦いが続きました。QP(千葉)対白金という優勝、準優勝の経験のある両チームの対戦は、事実上の決勝戦と見られたが、同じようなラリーの連続で自力に差のあるQPが制しました。これで勢いづいたQPは決勝へ。
一方、東京春夏秋冬は、平凡な攻撃と連続失点が続き、失点を取り返そうと強攻し、自滅するなど危なっかしい試合。しかし、ZEPHYR(神奈川)を大差の2ー0で破ると調子に乗り、勇志会(大阪)に1セット目26―24で先取されても慌てず、2セット目は粘りに粘って34―32で制して3セット目に突入。速攻など多彩な攻撃が出て、25―15で勝ちを拾った。決勝戦は、QPと東京春夏秋冬の対戦。勢いづいた東京春夏秋冬が速攻をはじめ多彩な攻撃で見違えるような力を発揮し、初優勝しました。連覇を続ける常連の水曜排球会(大阪)が欠場しているとはいえ、見事な優勝でした。
男子は、磯子クラブ(神奈川)が、MAX(東京)、岡山六球会、MUSTANG(東京)をいずれも2―0で破り決勝進出。もう一方のゾーンのNUDE(千葉)は、前年優勝の実績をもって、JAIL(埼玉)、神山クラブ(大阪)、Civaura Club(東京)の強豪を破り、決勝進出を決めました。
決勝戦は関東勢同士の戦い。一進一退の攻防で1セット目22―25で磯子クラブが先取すると、2セット目は25―27でNUDEがとり、後半追い上げたNUDEが有利かと思われたが、試合の流れを変え、磯子クラブが初優勝しました。
表彰式での磯子クラブの晴れやかな笑顔。そして最優秀選手賞に主将の柿崎直紀選手の名が呼ばれると、一転して涙が見られました。私もトロフィーを渡すときジーンときて「頑張ったね」の労いの言葉を交わし固い握手をしました。