選手、審判を守り、スポーツの楽しさを広げるためにも一層のギャンブル化になる「改正スポーツ振興投票法」反対

2021年1月8日、新日本スポーツ連盟理事会は、選手、審判を守り、スポーツの楽しさを広げるためにも一層のギャンブル化になる「改正スポーツ振興投票法」に反対を表明する文書を発表しました。

これは、昨年12月に「スポーツ振興くじ(いわゆるサッカーくじ・toto)」の対象に、バスケットボールBリーグを追加する改正スポーツ振興投票法が成立したことに対して問題点を指摘し、反対を表明するものです。

選手、審判を守り、スポーツの楽しさを広げるためにも一層のギャンブル化になる「改正スポーツ振興投票法」反対(全文)

問題点1

国会でのわずかな審議で、改正法が成立。コロナ禍で困難に陥っているスポーツ界に広くはかることなく決定された。そもそもスポーツ財源は、安易にtotoの収益拡大に頼るべきではない。

問題点2

単一試合くじ(1試合での勝敗と点数を予想するくじ)の導入は射幸心を煽り、選手による不正行為のリスク増大につながる。従来は、「複数の試合を対象にし、当選確率を過度に上げないことで、リスクを軽減する」と説明してきたが、それらをすべて否定するものとなっている。

問題点3

単一試合くじの導入により、選手やレフェリーによる八百長のリスクを高めるだけでなく、ネット上での誹謗・中傷にさらされることも懸念される。

新日本スポーツ連盟は、フェアプレー精神を育み、スポーツの楽しさを広げる取り組みを行っており、スポーツ振興くじ(サッカーくじ・toto)には、その論議の段階から強く反対してきました。スポーツ文化を貶め、一層のギャンブル化となる今回の改正に反対する姿勢を表明しています。

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