にこにこペースの平和マラソン無事終了!|福岡ランニングセンター

2020年7月26日に「第12回にこにこペースの平和マラソン」を開催しました。今回、新型コロナウイルス感染対策で、みんなと一緒に走るのがダメなら、それぞれが自由に走ってゴールしてはどうかということで、この企画が生まれました。朝9時に門司港駅と下曽根駅と八幡駅をスタートするコースと、10時半に折尾駅をスタートするコースと4コースを設けました。ゴールは八幡東区の小伊藤山公園です。

小伊藤山公園には戦時中、防空壕がありました。1945年8月8日の八幡大空襲で、その防空壕に逃げ込んだ300人余りの市民が、防空壕の中で犠牲になりました。爆弾で焼き尽くされた市内の上空を炎と黒煙が覆いました。翌、8月9日に長崎に投下した原子爆弾を積んだ爆撃機が、小倉の上空に現れ、原子爆弾を落とそうとしましたが、厚い雲と黒煙に覆われて目標が定まらず、長崎に投下されました。

戦後、八幡駅前は平和を願い復興を目指して整備されてきました。ロータリーの真ん中には平和祈念像(女神の像と鳩)があります。そして、日本を代表する村野藤吾設計の八幡市民会館や美術館、八幡図書館等が創られて「文化の拠点」としてスタートしました。

しかし昨年、市民の反対の声を無視して八幡図書館は壊されました。八幡市民会館は残りましたが戦後復興の思いが失われようとしています。

この日の八幡駅コースはスタート直後、激しい雨に見舞われましたが、その後、雨もやみ渡船場に着き、渡船で戸畑から若松に渡り洞海湾を一周して小伊藤山公園にゴールしました。このコースを走った神田孝さん・加藤由美子さん・近藤咲子さんの3人は20kmを2時間10分で見事完走しました。

4コースの他にも自宅から小伊藤山公園までオリジナルコースを走ったり、歩いたりしてゴールした方もいました。ゴール後、小伊藤山公園の慰霊塔の前で記念撮影をして解散しました。今回は、スタッフ6人、ランナー13人、ウォーキング1人の合計20人の参加者でした。