友好関係にある海外組織

FSGT

名称 Federation Sportive&Gymnique Du Travail
(フランス勤労者スポーツ・体操連盟)
設立 1934年〈昭和9年〉に創立。
組織の基本理念 フランスにおける国民(労働者)スポーツの推進団体で最大のスポーツ組織。活動の基本理念は、「勝つことだけでなく、みんなのためのスポーツ」を基本としている。
組織人数 約4000クラブ、25万人。地方組織が基本的な組織となっており、そのもとに地域クラブ、企業クラブが加盟している。各競技種目は「専門部」的な位置づけになっている。もっとも多い種目は、サッカー。
財政 80%が会員の会費。17%が国の補助、3%がスポンサーから。(2006年現在)
運営体制 本部はパリにあり、ビルの15階のフロア全部を借りていて、専従職員40人が勤務している。地方の組織には約100人の専従者がいる。フランスオリンピック委員会においても「公認」の団体の一つになっている。
新日本スポーツ連盟との交流の経過 FSGTと新体連の最初の出会いは、1973年東ドイツ(当時)のベルリンで開催された世界青年学生祭典において、両代表団が懇談する機会があり、その際FSGTが行なう国際シンポジウムへの参加を呼びかけられたことである。

1975年5月、スポーツ連盟の代表が、FSGTの主催する国際シンポジウムに参加し、以来34年間にわたって両団体の交流は継続的にすすめられてきた。

両者の交流は、当初は、シンポジウムや全国総会への参加などが中心だったが、1990年代以降、ランニングを中心に実際のスポーツ活動での交流も始まってきた。1998年のフランスワールドカップの際は、フランスの青年組織の招待で、サッカー協議会から代表が参加した。

2005年の広島~長崎反核平和マラソンに7人の代表団を迎えて交流したことを通じて、相互的で継続的な交流をすすめる気運が高まった。そして2006年3月、両組織の「交流協定」が締結された。

FSGTとスポーツ連盟は、スポーツに対する考え方、スポーツ活動のすすめ方、組織の運営方法、社会や政治とスポーツの関係やあり方、平和とスポーツなどについて多くの共通点を持っている。そして、両組織は、活動の交流を通じて相互に学び相、友好的な関係を発展させてきた。今後は、交流協定にもとづき、全国レベルだけでなく、種目、地方、クラブ団体で草の根の国際交流を発展させていく時代を迎えている。

韓国体育市民連帯

創立 2002年5月
組織の性格 韓国における「万人が楽しむスポーツ環境作り」をスローガンとする。市民の自発的参加によって、スポーツ分野の暴力の根絶、不正行為の告発と根絶をめざす。スポーツ環境の改善とすべての市民がスポーツをともに楽しめる社会建設をめざした活動を展開
構成 約370名の会員が登録。体育教師、体育科教授、スポーツ指導者、現役選手、法曹人、医師、主婦などで構成される。
スポーツ改革の4大目標 第一:学校・生活・エリートスポーツの連携を図り、活性化すること。
第二:学校と学校体育を正常化すること。
第三:スポーツ団体の合理的運営及び民主化。
第四:スポーツ文化の改善と南北スポーツ交流の活性化。
近年の主な活動 ・学習権の保障及び暴力・性的暴行根絶を含めた運動選手の人権問題に対する活動。
・スポーツ団体の不正及びエリートスポーツ中心のシステムを変えるためのスポーツ団体構造改変問題に対する活動。
・国家人権委員会「スポーツ分野人権向上のための国民報告」に後援団体として参加。

CSIT

名称 International Labour Sports Confederation
(国際労働者スポーツ連盟)
活動目的 勤労者のスポーツ活動を促進し、広げ、世界的規模の運動に発展させること。スポーツを通じて、民主主義、連帯、生活の質を向上させること。
構成 36カ国・3大陸会員組合、1200万人~14000万人の構成員となり、世界的組織として急成長している。
歩み CSITはベルギーのゲントで1913年に、働く人々とその家族―とりわけ女性と子供たちのスポーツをする権利の確立をするために創立された。世界戦争やヨーロッパでの大きな政治的出来事に大きく影響を受けてきたが、CSITは特権を持たない人々のために、『労働者オリンピック大会』のような競技会を組織した。戦後は1946年に再建され、それ以降重要な役割を果たしている。
活動内容 国際スポーツ分野のなかで、CSITは、資格、能力、国籍、年齢、性別、社会環境を問わずスポーツ実践の恩恵を誰もが受けるために援助をし続けている。また、スポーツフォアオール(運動)の調整をすすめるGAISF(国際スポーツ競技連盟連合)、ICSSPE(体育・スポーツ国際評議会)、そしてIOC(国際オリンピック委員会)と良好な協調をして活動をしている。
主な活動
*CSIT選手権大会
*国際トーナメント大会
*国際(スポーツ)フェスティバル
*各種のスポーツフォアオール活動