巨大施設は必要ない|2020オリパラ都民の会がIOC委員と面談

2014年6月25日、「2020オリンピック・パラリンピックを考える都民の会(オリパラ都民の会)」は来日中の国際オリンピック委員会(IOC)調整委員と面談しました。参加者は、共同代表の和食昭夫さん(新日本スポーツ連盟全国連盟)、事務局長の萩原純一さん(新日本スポーツ連盟東京都連盟)、清水伸子さん(神宮外苑と国立競技場を未来に手渡す会)ほか9名。

オリパラ都民の会は、「簡素で、環境に優しく、経済的負担の少ない大会をめざすこと」「会場施設計画を抜本的に見直すこと」などを訴える提案書を大会組織委員会に提出したことを説明しました。

▼2020年東京オリンピック・パラリンピックの会場計画についての提案
http://www.t-njsf.net/tokyo/teiann140624.pdf

これに対し、IOCのマーク・アダムス広報部長は、「競技についてはIOCが関与するが、インフラ整備等については開催地に任せるというスタンスである。しかし、多くの問題点は承知しており、計画見直しについても議論している」との考えを述べました。

また、「都市をオリンピックにあわせるのではなく、オリンピックを都市に合わせることが基本的な考え方。大規模イベントをするための巨大な施設は必要ない」と言及。当初20分の予定が、50分以上の面談となり「この機会に、IOCにどんどん意見を言って欲しい」とIOC調整委員は、熱心に耳を傾けていました。

オリパラ都民の会は今後も、オリンピック憲章やアジェンダ21に則り、国民・都民の声に沿った東京オリンピック・パラリンピック開催となるよう、アピールを強める意向。今回、率直に話ができたことに、運動の手ごたえをつかんでいます。

なお、大会組織委員会に提出した提案書は、当日英文が間に合わなかったので、早急に英文に直して、IOCへ届ける旨も伝えました。