手賀沼を歩く~千葉応援ウォーキング

 2010年11月23日、「千葉応援ウォーキング・自然豊かな手賀沼散策(東京ウォーキングクラブ主催)」が行なわれ、関東各地から(千葉7人・神奈川4人・東京14人・一般2人)27人が参加しました。これは、千葉県でのウォーキングクラブづくりを応援しようという意図のもと開催されたものです。
 最初に訪れたのは「武者小路実篤旧邸」。坂を下りハケの道を東へ、途中坂を上がり「嘉納農園跡地」へ。ここは講道館柔道の創始者の嘉納治五郎が学校を建てようと買収した土地で、文科省の許可が下りなかったため農園に転用したところである(現在は住宅地)。また坂を下り、手賀沼公園で休憩後、天神坂を上り三樹荘(柳宗悦邸)へ。柳宗悦は嘉納治五郎の甥で、民芸運動の中心人物。この宗悦を通じて白樺派(雑誌『白樺』に集った自由主義的人たち)が我孫子に集まったのです。
 この後、志賀直哉邸跡地と白樺文学館へ。ここには志賀から『蟹工船』で80年ぶりのブームを起こした小林多喜二に宛てた書簡などが展示されています。昼食後、しばらく手賀沼沿いを散策し、鳥の博物館、水の館に寄る。鳥が恐竜の子孫であることを感じた展示がありました。午後4時過ぎ、出発地点の駅前到着。2万歩、約14kmのウォーキングでした。(秋本信孝)