フット・ア・セット代表団9人がフランスで交流

 2011年6月10日~19日、スポーツ連盟と交流協定を結んでいるFSGT(フランス労働者スポーツ・体操連盟)の招待を受け、日本から代表団が訪仏し、フット・ア・セット(7人制サッカー)大会に出場するなど交流をしました。代表団のメンバーは、植山良和さん(団長)、上村賢吾さん、藪下潤さん、西山達也さん、荒木龍大さん、有吉正祐さん、佐久間将彦さん、松野俊一さん、大崎淳一さんの9名。
 アルジェリアやパレスチナの代表団とともにフット・ア・セットをしたり、フランス全土に2000チーム以上あるフット・ア・セットの全国大会を見学したり、FSGT本部でフット・ア・セットの歴史と今後の在り方を話し合ったり、サンドニ県の庁舎を訪問してスポーツ課長・市長と面会するなど、さまざまな交流をしました。
 18日には、パレスチナ・ガザ地区の復興と発展を願う「フット・ア・セット国際大会」に参加。フランス・パレスチナ・アルジェリア・日本から計14チームが集う大会で、年齢差によるカテゴリ分けもなく、みんな平等な立場でフットアセットを楽しみました。サンドニ県のスポーツ課の課長も応援に駆けつけてくれたり、ボンゴ(アフリカの打楽器)集団による応援もあったりして(日本のチャンバラトリオの乱入もあり)非常に盛り上がり、試合終了後の恒例になった写真撮影大会ではお互いのユニフォームや持ち物を交換したりして親睦がより一層深まりました。
 団長の植山さんは、今回のフランス交流を振り返って「過去に何度も訪仏している者、初めての海外旅行だった者、結婚を控え婚約指輪を土産に買った(買い損ねた?)者・・・みんな人生の中でのビックイベントだった。貴重な経験を味あわさせてくれたNJSFとFSGT、アルジェリアとパレスチナ他、出会ったすべての方々に心から感謝したい」と感想を述べました。以下、代表団メンバーからのひと言。
▼大崎淳一さん(東京)
FSGT及び各国とのディスカッションを通じ、各国が強い信頼・友愛で繋がっていることとそれぞれの国内情勢を確認することができました。その中で日本の代表団は東日本大震災の実情をしっかりと伝えることもできました。
▼荒木龍大さん(大阪)
フランスで過ごした期間はすごく新鮮で、フランスやアルジェリア、パレスチナといった国の文化や言葉と触れ合うことで勉強にもなりましたし人として成長できたように思います。
▼有吉正祐さん(千葉)
FSGTとの交流で最初に驚いたことは、その規模の大きさです。建築の仕事の職業病でしょうか、その規模を計るのに最初に箱物(事務所)を見てしまったのですが。大きなオフィスを見て大変驚きました。
▼佐久間将彦さん(千葉)
大学4年という立場で行くというのは周りからの反対の声ばかりでした。しかし反対を押し切り決断しました。よっていろいろな文化や言葉で語れないたくさんの物を得た気がします。
▼藪下潤さん(大阪)
今回フランスへ行って1番感じたことは、芝、人工芝のグランドの多さ。バスで移動中に見かける街中の公園も芝生であり、サッカーゴールが置いてあるような場所がゴロゴロある状況でした。
▼松野俊一さん(神奈川)
フット・ア・セットのプレー自体もそうですが、始めはギクシャクしているチームも11日間同じ釜の飯を食った仲間ということで、なでしこジャパンのような連帯も生まれてきました。
▼西山達也さん(大阪)
FSGT本部での『サッカーを楽しむことをモットーにしている』という言葉がとても印象に残ってます。私は日本でのサッカーで最近楽しめてなかった気がします。失敗や勝ち負けのことを考え過ぎていました。でも、フランスでは、すべての選手がサッカーを楽しんでいる気がしました。
▼上村賢吾さん(大阪)
2年前に出会ったFSGT代表団との再会、現地の選手、役員との交流。サッカーを通じて目まぐるしい10日間でしたが本当に良い経験をさせて頂きました。 スポーツに対しての設備、施設には感動すら覚えるほどすばらしい国でした。