フランス・FSGTフット・ア・セット代表団が来日

 2009年9月18~27日、FSGT(フランス労働者スポーツ・体操連盟)のフット・ア・セット(※)代表団が来日し、日本のサッカー愛好者やスポーツ連盟関係者との交流を深めました。代表団は、フィリップ団長、ソフィアンヌさん、アントワンヌさん、ミカエルさん、チェリーさん、ファードさん、ファビアンさん、ヤシンさん、ジャン-ドゥニさんの9名。
  今回、FSGTから初めてフットアセットの代表団を招待し、日本で本場のプレーを体験できる機会となったのをはじめ、FSGTのフットアセット担当者と全国サッカー協議会が直に連絡を取り合って今回の準備を共同で進めてきたことなど、手さぐりではありながらも新たな試みとして密度の濃い交流となり、結果として成功を収めたといえます。
【交流概要】
日時:2009年9月18日(金)から9月27日(日)
場所:東京、神奈川、大阪、京都(観光)
来日目的 
(1)日本で開催されるフットアセット大会への参加
(2)他種目交流(ランニング、卓球)
(3)今後の日仏交流についての意見交換
(4)歌舞伎観劇や浮世絵体験、京都観光を通じた日本文化体験
【FSGT招待フットアセット大会】
9/20 東京大会 駒沢第一球技場 一般6チーム、シニア3チーム参加。FSGT2位。
9/21 神奈川大会 秋葉台公園 7チーム参加(県連盟役員とのエキシビジョン有り)。1位。
9/23 大阪大会 長居球技場 一般12チーム、女子3チーム参加。準優勝。
 FSGTはパリとマルセイユの役員を中心とした寄せ集めのチームでありながら、個々人が高い技術を持っており、この競技のおもしろさを十二分に示してくれました。過去にFSGTは初めてパレスティナに代表団を派遣した際、競技レベルの低いパフォーマンスを披露したせいで現地の人たちにフットアセットは 11人制をできない人がプレーするおまけの競技だと捉えられてしまったという苦い経験があります。以来、外国に選手団を派遣する時には、プレーにおいてもフットアセットの素晴らしさを伝えられるメンバー構成を心掛けるようにしたという経緯を聞き、今回の日本でのプレーを目の当たりにしてなるほどと納得した次第です。
 全国サッカー協議会では、FSGT代表団の招待に合わせて日本でのフットアセットの普及活動を知ってもらうためのガイドブック(試作版。11月に完成版を刊行予定)を作成し、大会参加チームに配布しました。今後はこうしたツールと今回の日仏交流から学んだことを最大限に活かしながら、日本でのフットアセットの普及と新日本スポーツ連盟だからこそできる国際スポーツ交流に取り組んでいきたいと思います。(宇野健治)
※フット・ア・セット=フランス発祥の7人制サッカー。セルフジャッジ(審判ナシ)で試合を進行する。コートは、11人制サッカーの約半分、タックルやスライディングは禁止。