全国勤労者スキー協議会が「創立50周年記念ウィーク」を開催

2019年3月1~3月10日、日本スキー発祥の地・新潟県上越市高田地域に近い「キューピットバレイスキー場」で「50周年ウィーク」と題した総合型イベントを開催しました。

3月1日に開会式を行い、2日~3日に開催された「第32回スポーツ祭典・第45回全国スキー・スノボー競技大会」にはゲストとしてW杯に88戦出場し昨年現役を引退、今年の国体で優勝した長谷川絵美さん(株式会社・クレブ)に前走をお願いし、素晴らしい滑りを目の当たりにすることができました。地元スキー場の協力で完璧に近いコースコンディションの中で競技が進められました。

GS(大回転)・SL(回転)とも距離が長く変化に富んだコースに苦戦する選手もチラホラ。SLではたぶん全国スキー協競技大会では最多の50旗門となり本格的な大会となりました。参加選手はフランスから来日した「FSGT」のメンバー3人を含めて2日間で延べ205人(GS=111人、SL=92人)となりました。

ウィーク最初の土・日は滋賀県スキー協が独自にフェスティバルを企画し、山スキー部、スノーボード部の行事や競技大会応援団を含めると150人が滞在しました。

3月4日は小雨の中9チーム27人がデュアルスラローム大会を楽しみました。優勝・準優勝をそれぞれチーム・FSGT、チーム・クレブに持って行かれたのが残念です。

3月5~6日に「長谷川絵美さんと一緒に滑ろう!」と題して行われた特別レッスンは夜のミーティングも含めて大満足の内容でした。

3月7~8日に行われた「指導員研修」ではFSGTのメンバーも加わり、無線で通訳とのやり取りをしながら指導法の違いを経験交流、夜のミーティングでは全国スキー協が製作した「白のエチュード」「楽しく早くうまくなろう」の映画上映なども行われました。

3月9日に開催した「親子で楽しめる大運動会」では「綱引き」や「パン喰い競走」、「宝探し」、「そりリレー」で大盛り上がり、雪だるまコンテストでは参加者の工夫でクオリティーの高い雪だるまが姿を現し審査員を悩ませました。

シンクロ・パフォーマンス大会では事前にチームをつくり参戦した千葉グループと急造でチームを作ったシュプールチームの差が出た結果となりました。また、地元「レルヒの会」による一本杖スキーでのデモンストレーションは見事なものでした。体験コーナーでは板・ブーツ・一本杖を借りて講習をうけた参加者は勝手が違い転倒しながら汗だくになっていました。

3月9日~10日は「クラス別一般講習」「コブレッスン」「ショートポールを使ったレッスン」「山スキー教室」「ネイチャースキー体験」「スノーボードレッスン」と種目別に多様な行事が開催されました。

9日夕方から開催した記念レセプション、第1部の記念講演では2人の方からの講演がありました。最初は、株式会社クレブ岸野悦雄会長(蟹長)に「スキー協に期待すること」をテーマにお話してもらい、後半は元SAJアルペン部長でサラエボオリンピック日本代表の岩谷高峰さんに「スノースポーツ界の今と未来展望」と題した講演を頂きました。

講演後、ゲレンデに出て夕闇の中から現れた松明滑走の綺麗なライン、そして想像以上に美しく上がった花火に参加者も歓声を上げていました。ホテルのレストランからも一般の方がスマホやカメラを出して魅入っていました。

第2部は宴会場に移動して千木良さん(群馬スキー協)のトランペット演奏、地元のフォルクローレグループの生演奏の後、小柳さん(東京スキー協)のギターと大平さん(アコーディオン)伴奏による「うたごえ」。参加した133人は大きな声で宴を楽しんでいました。

50周年ウィークののべ宿泊者数は乳児・幼児を含めて532人。北は岩手県、南は福岡県からの参加がありました。今回、50周年ウィークを無事に終了させることができたのは私たちだけの力ではありません。キューピットバレイスキー場、株式会社・クレブ、通訳として12日間FSGTに帯同してくれた高山さんをはじめ、多くの協力がありました。

また、全国常任理事、地元・新潟スキー協をはじめFSGTの金沢観光を企画・運営した北信ブロックの皆さん、競技運営に携わった長野県スキー協の皆さんに心からの感謝を送りたいと思います。この50周年ウィークを開催したことが今後の運動に繋がっていくことを期待します。