渡辺良治さん総合4位|仏ロードレース大会に代表団を派遣2014

103006381607_n.jpgフランスの労働者スポーツ団体FSGTの招待で「ツール・ド・ペイ・ド・コー」というロードレースに、新日本スポーツ連盟から代表団が参加しました。

メンバーは、佐藤正美さん(東京ランニングクラブ・団長)、園生和行さん(大阪・泉北ランニングクラブ)、山本和道さん(和歌山ランニングセンター)、渡辺良治さん(東京・ポポロAC)、渡辺愛子さん(東京・ポポロAC)の5名。



参加ランナーの感想
園生一行さん(大阪・泉北ランニングクラブ)
IMG_0326.JPG広島~長崎反核平和マラソンを7年間走ったので、来日したフランスの代表団とは3度顔を合わせました。アランさんが「ぜひフランスに来てください。その時は家に泊めてあげます」と言ってくれていたので、「退職したらぜひ行きたい」と思っていました。それで、なくなるかもしれないと言われた「コーマラソン30回大会」に和歌山の山本和道さんと「ぜひ参加したい」と言って、今回参加することができました。
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フランスに着いてレースまでの3日間は時間が空けば観光に連れて行ってくれました。夜はルーマニアやポーランド、ブルガリア、スロバキア、アルジェリア、モロッコ、イタリアなど、外国の選手と一杯交流できました。日本の選手団では渡辺良治君の活躍と彼のはじけたような明るさが国際的に人気でした。ポーランドとは反原発の話もしました。小さいスポーツ団体だけど、行政から補助をもらっているとも言っていました。スロバキア、ブルガリア、ポーランド、ルーマニアからは50度や38度、28度のおいしい酒を飲ませてもらいました(日本は焼酎や梅干しで対抗したのですが)。星のストラップを作って宿泊したみんな(100個ぐらい)にあげたので、それも交流の中ではよかったかなと思います。

レースはコースもいろいろ街で、長い距離、短い距離があり、6レースどれも思い出に残るレースでした。自分では最後まで頑張れたレースもあれば、失速してしまったレースもあり、年代別9位はちょっと悔しい思いもありますが、練習不足を痛感しました。レース中には知り合った人達が応援してくれたり、6レースでちょっと遅れそうになると、肩を組んで写真に入ろうと走ってくれたフランスの選手など、走るときいっぱい「アレーアレー」の声援を受けました。足はパンパンでしんどくても楽しいレースでした。
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それを支えてくれたクラブのボランティアの人達。黙々と世話をしてくれて感謝のしようのない素敵なひと時を過ごさせてもらいました。夢のような10日間でした。レースが終わってから、アランさんに再会できたことはすごくうれしかったです。通訳の小林さんにもすごくお世話になりました。ありがたかったです。次は来年、広島~長崎反核平和マラソンを走りに来るフランスの人たちを歓迎したいと思います。


山本和道さん(和歌山ランニングクラブ)
各国の選手団は、コーマラソンを主催しているクラブオーナーの宿舎に泊まり、イスラエルは食事だけこの宿舎に来ます。夕食後の交流で、日本から持って行った梅干しを勧めたところ、最初は興味深く味見をしてあまりの酸っぱさに驚いていましたが、なんとイスラエルの一人が食べていました。彼は何年か前、日本の埼玉で仕事をしていた時に食べたことがあったそうですが、他国の人達には合わなかったようでした。

食事後、ポーランドチームと交流し原子力発電について意見交換をしましたが、「ポーランドには原発はなく必要もない」と言っていました。日本の首相に聞かせてやりたい思いを持った交流でした。

IMG_0083.JPG日本では一般的に、フルマラソン、ウルトラマラソン、トレイルランなどの大会は1日で終わり、レース前の調整方法も自分なりにわかっているので、大会当日にピークに仕上がるよう今までやってきました。しかし、コーマラソンのように4日間で6ステージ、それに2日間は朝夕の2レースという大会は経験がありません。過去に参加した人のアドバイスも受けて調整してきましたが、6ステージすべてに全力を出し切る点ではうまくいきませんでした。

前年和歌山から参加した加藤さんのアドバイスを受け、4日間で6ステージ87.73Kmをいかに楽しく走りきるかをテーマに4、5月は走りこみの練習に取り組んできました。ところが調整がうまくいかず、疲れが取れないままの出発となりました。

IMG_0071.JPGフランスに着いてからレース当日までは、軽めのジョギングでリラックスし、宿舎での夕食会では各国選手と紀州の梅干しで交流もし、第1ステージに臨みました。左足ふくらはぎのアキレス腱に痛みが出て、余裕のない走りになってしまいました。しかし遠路はるばる日本からきてフランスでマラソンを走っているという実感が沿道の声援で湧いてきていた。

IMG_0456.JPG第2ステージでは沿道の市民やボランティアの人たちの声援に「ありがとう!おおきに!ジャポン」と返し、フランス人の思いやり、おもてなしに感動をおぼえながら走りました。レース後、左脚くるぶしが腫れ、アイシングでしのぐ状態でした。第3ステージより第6ステージまでは、いかに完走するかに重点をおきコース風景を楽しみ、ボランティアの人たちの声援に応えて無事に完走することができました。
IMG_0442.JPG 新日本スポーツ連盟のコーマラソン派遣選手団の一員として、コーマラソンに参加できたことは忘れられない思い出となり、選手団同士もよく調和の取れた素晴らしいフランス滞在でした。最後にコーマラソンで出会った主催者の皆さん、スタッフ、ボランティア、各国選手の皆さんありがとう!おおきに!また会える日を楽しみにしています


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