五輪メダリスト・ワイナイナ選手走る|京都ロードレース

第48回京都スポーツ祭典第33回京都ロードレース大会が3月20日、今年も松尾橋付近をスタート、ゴールに嵐山東公園一帯で開催されました。

東日本大震災の9日後ということで「開催か」「中止か」との問い合わせも多数ありましたが、会場に募金箱と色紙を置き、励ましの言葉を書いてもらうと共に救援募金の協力を呼びかけ、「やめるのではなく、我々でできることを少しでもしよう」ということで準備を進めました。

当日の午前中は暖かく、風もなくロードレース日和でしたが、午後になって雲行きがおかしくなり3時前から雨が降り出し濡れながらの後片付けで、テントは撤収することになりました。

参加者は、やはり震災の影響で例年に比べて欠場が多かったのですが、昨年に引き続きワイナイナ選手(元ケニア代表選手・シドニー五輪銀メダル)がエントリーして「今年は参加できそうだ」との連絡もあり大変楽しみにしていました。その期待を裏切ることなく、トップを終始笑顔で手を振ってサービス満点の余裕のゴールでした。

ゴール後は、彼の周りを小学生数十人が取り囲み、一緒に会場内をウイニングランするほほ笑ましい光景が見られました。その後も自然発生的にサイン会が始まり、参加Tシャツや、自分のナンバーカードにサインをもらう人の列ができました。主催者が依頼するわけでもなく、サービス精神旺盛で、気さくな人柄にすごく親近感を持ちました。

会場内に置いた募金箱には参加選手や応援の方々、大会役員などすべての方々の協力により5万円余の募金があり、ロードレース大会からも全申込者の参加費から1人100円を募金に充て、合わせて約17万円を京都市を通じて京都ロードレース大会救援募金とすることにしました。