全国スポーツ祭典の趣旨

新日本スポーツ連盟は、2018年11月を中心に東北ブロック主管で“東北発 広げよう スポーツの輪”第32回全国スポーツ祭典を開催します。東北ブロックとしては第25回大会に続き2回目の開催となります。「東日本大震災」から7年が経過しましたが、まだまだ復興も道半ばの中で、今回のスポーツ祭典は開催されます。東北での開催種目は限られていますが、ぜひ東北での大会にご参加いただき、現地を見ていただくことが復興の一助にもなると、確信しています。

新日本スポーツ連盟は、1965年の創立以来「スポーツは万人の権利」の基本理念のもとに文化としてのスポーツの発展をめざし、国民だれもがスポーツに親しむことができるようにするために一貫して活動してきました。本祭典は、この理念に基づき、「だれもが参加できる国民に開かれたスポーツの祭典」「フェアでより高い目標にチャレンジする競技大会」として開催されます。

第32回祭典は、陸上競技、水泳、バレーボール、ミックスバレーボール、卓球、バドミントン、テニス、サッカー、ソフトボール、軟式野球、バスケットボール、ゴルフ、スキー、ウォーキング、ハイキング、空手の16競技種目で行われる総合競技大会として実施されます。

第32回祭典は、東北ブロック(岩手県・宮城県)を中心にして、福島県、新潟県、岡山県、東京都連盟・埼玉県連盟・神奈川県連盟、愛知県連盟・長野県連盟、大阪府連盟と12全国種目組織の共同で開催します。

全国スポーツ祭典の歩み

全国スポーツ祭典は1963年、だれもがスポーツをやれるように、スポーツにおいて強制や差別をなくすこと等を願う青年・学生、スポーツ愛好者、スポーツ関係者の共同の力によってスタートしました。これは、わが国のスポーツの歴史においてはじめての「国民が主人公」の立場に立つスポーツ運動の登場でした。その2年後に、全国スポーツ祭典の持続的発展と、わが国のスポーツ界の民主的改革をめざす共同センターの役割を持つスポーツ団体として、新日本体育連盟(現・新日本スポーツ連盟)が誕生しました。そして、2015年には創立50周年の節目の年を迎えました。

この間の祭典運動のスローガン、「いつでも どこでも だれもが スポーツを」「スポーツきみが主人公」「スポーツは平和とともに」などの呼びかけは、国民のスポーツへの願いを表わしたものです。とりわけ「いつでも どこでも だれもが スポーツを」は、今ではみんなのスポーツの実現を願う国民全体の共通表現となっています。

第32回祭典は、これらの歴史と伝統を受け継ぎ発展させるものとして、また東北ブロックの更なる発展となるよう、全国はひとつを目指し各都道府県連盟と全国種目組織、開催自治体の全面協力のもとに開催されます。

スポーツのすばらしさ、フェアプレイをはぐくみます

スポーツは、たくましい身体、より高い目標をめざす旺盛なチャレンジ精神、競技におけるフェアプレイ精神、友情と連帯をつちかうことを理想とします。それは人間が人間らしく発達するために、人類が生み出したかけがえのない文化です。また、暴力の否定を通じて平和の文化としてスポーツを発展させることは、人類共通の課題です。

新日本スポーツ連盟は2009年1月15日に「フェアプレイ宣言―スポーツの真の発展のために―」を発表しました。スポーツの価値の核心をなすフェアプレイ精神を、あらゆる場で発揮することを呼びかけます。

第32回全国スポーツ祭典は、スポーツ愛好者自らの力によってつくりあげ、だれもが自由に能力を発揮しあい、人としての素晴らしさをみがきあい高めあう、文化としてのスポーツ本来の価値が実現されることをめざすスポーツの祭典として開催されるものです。

国民のスポーツの権利を実現することをめざします

本祭典は、すべての国民がスポーツに親しむことのできる条件を確立する運動、スポーツ選手の人権と活動条件を確立する運動の一環としても開催されるものです。

このスポーツ権の理念を明記したスポーツ基本法が2011年1月に施行されました。スポーツ基本法前文は、「スポーツを通じて幸福で豊かな生活を営むことは、すべての人の権利」であると謳っています。人々のスポーツの権利の確立をめざして開催してきた全国スポーツ祭典の基本理念が国民とスポーツ界の共通の理念となったことからスポーツ基本法制定を心から歓迎するものです。

近年、国の内外で、自立したスポーツマンの登場と活躍が顕著になっています。企業スポーツの枠にとどまらず、地域から市民がスポーツを支える新しい胎動がはじまっています。その一方で、今日の経済危機を反映し、財政難等を理由にさまざまな障害があることも事実です。スポーツ基本法が施行されたという新たな条件を生かし、スポーツとスポーツ団体が、自由に伸びやかに発展できるよう、サッカーくじ頼みではなく、国や自治体の適切な財政支援を増やし、スポーツを国民の権利として実現するための共同の運動を広げようではありませんか。

スポーツを通じて平和に貢献します

オリンピック憲章の根本原則の一節に、「オリンピズムの目的は、 人間の尊厳の保持に重きを置く平和な社会の推進を目指すために、人類の調和のとれた発展にスポーツを役立てることである」《2016年オリンピック憲章》とありますが、これは新日本スポーツ連盟の理念とも合致するものです。

第二次世界大戦の教訓から、永久に戦争をしないと誓った日本国憲法9条は、世界に誇れる日本の宝です。しかし一方で、国会では憲法9条の改正が議論されています。こうした中、2017年国連総会では、122ヵ国の賛同で「核兵器禁止条約」が採択されました。被爆者の方々や、ともに取り組んできた方々の長年の運動が実った瞬間でした。条約の批准への取り組みが求められます。そうしたときだからこそ、スポーツマンやスポーツ関係者がスポーツを通じて平和に貢献することは、崇高な価値があることと考えます。新日本スポーツ連盟は「スポーツは平和とともに」のスローガンのもと、こうした活動をみなさんとともにすすめています。

本祭典は、こうしたオリンピック運動の生命力を発揮する運動の一環として開催されるものです。新日本スポーツ連盟は、2020年の東京オリンピック開催が「平和と友好の祭典」として、平和とオリンピック憲章に基づくオリンピックが開催されるよう提言、活動していくものです。
2018年 新日本スポーツ連盟