Kuni卓気合いの連覇、美鷹クラブ昨年のリベンジ~全国祭典卓球

 2010年11月27~28日、東京・墨田区総合体育館にて第28回全国スポーツ祭典卓球大会一般の部が開催されました。1日目に行なわれた団体戦には、男子72チーム、女子53チームが参加。2日目の個人戦は男子196人、女子96人が参加し熱戦が相次ぐ大会となりました。
【男子一般団体戦】
 決勝は、息もつかせぬ白熱した試合に会場が湧きました。まず先手を取ったのはKuni卓。1番ダブルスと3番シングルスが勝利し、優勝まであと一勝とリーチ。しかし、愛卓TTCの村守選手が菴木選手を追い上げを振り切って2-1とすると、4番で照井選手が快勝し、勝負は5番ダブルスへ。両者ともに気迫のこもったプレイで、見ている人たちの目をひきつけました。どちらに転んでもおかしくない試合展開でしたが、最後は菴木・岸川ペアが勝利。Kuni卓が2年連続2回目の優勝を飾りました。
▼Kuni卓「連覇は狙っていました。みんなの力で勝てました。大会のレベルがだんだん上がっている。(卓球スクールの)生徒さんたちが応援してくれて、ありがたかったです」

▼愛卓TTC「初めて参加して優勝を目標にがんばってきましたけど、非常にもの足りない。悔しいです。来年またがんばりたい」

【女子一般団体戦】
 女子団体戦ベスト4は東京勢が占め、前回と同じ顔ぶれとなりました。決勝は、昨年優勝の京卓クラブと準優勝の美鷹クラブの対決。美鷹クラブは、小野選手が安定した試合運びでストレート勝ちすると、山口選手も激しい攻防戦を制し2-0。さらにダブルスの藤原・樫村ペアが粘り勝ち、2年ぶり4回目の優勝を決めました。
▼美鷹クラブ
「(決勝は)昨年と同じ相手でリベンジできました。エースの2人がシングルスで取れたのが大きかった。来年もがんばります」

▼京卓クラブ
「ここ墨田区は地元なんです・・・(家は体育館から10分)。連覇したかったけど残念」
参加チームの声
●くましゃん(京都)
 かわいい手づくりのゼッケン。「いつもは別のチームなんですが、今回は『京都オールスターズ』で来ました。絶好調でノリノリです」

●アントキのつよし(北海道)
 昨年の年代別大会で活躍した森剛さんの同級生。「予選を抜けられなくて残念。明日がんばりたいです」 
●Dears(秋田)
 週1回練習しているクラブ。「(車で)昨夜に出発して、開会直前に着きました。初出場で緊張しました」
クラブの感想
●ちゅ~ずでい(大阪)
 男前のリーダーを中心に、毎週火曜日に活動しているクラブ(一夫多妻制?)。予選で惜しくも敗退。「技術を全部出し切れませんでした。大阪人なので(床が)スベらなくて良かった。来年リベンジしたい」
●WALLABYS(東京)
「この大会を目標にダブルスの強化を重点的に取り組んできた。初出場なのでとりあえず予選突破を目標にしていた。トーナメントでは第1シードの京卓クラブに全力をぶつけたい」
●どや!(滋賀)
 メンタルが大切な卓球は”どや顔”しないと勝てない、ということでこの名前。「今日はみんな思いっきり”どや顔”して、楽しんでますね。明るくがんばります」
●シックスワン(神奈川)
 中学校の同級生を中心に活動しているクラブ。県予選では熱中症にかかり途中棄権してしまった亀里さん。「(その後の試合で勝った)仲間のおかげで、本選に出られました。気持ちよく楽しく卓球しています」
●くわたクラブ(福岡)
 「くわた道場で、ほぼ毎日練習しています。8歳から70代まで幅広く卓球を楽しんでいます。マナー良く、あいさつを大切にすることがモットーです」
【男子一般個人戦】
 全日本6年連続ベスト8の三田村宗明選手(卓楓会・東京)が、貫禄ある卓球で優勝しました。三田村選手は96年の本大会でも優勝しているので(当時中学生)、実に14年ぶりの栄冠。
▼三田村宗明選手
「(決勝で対戦した)菴木選手は『ボールを読む力』が高いので、サーブレシーブでタイミングをはずすように神経を使いました」
▼準優勝・菴木伸吾選手(Kuni卓・東京)
「くやしい。決勝では、自分が『負けられない』という気持ちだったのに対し、相手は『勝ちたい』という気持ちだったと思います」
▼3位・向山収選手(大阪ナイト)
「楽しめました。年代別でも良かったんですが、強い人と試合したかったので一般に挑戦しました」
▼村山真実選手
「大きな大会は久しぶりで楽しかった。自分のペースにできない時もあったが、強気のレシーブで流れを変えようすることで、徐々に良くなっていきました」
▼準優勝・庄子まり恵選手(WALLABYS・東京)
「昨年は準々決勝で2-0から逆転負けをしたので、1年間この大会に向けて練習してきた。今回の結果には満足。コンディションが良くなかったが、ベンチコーチの杉山さんが和ませてくれて助かりました」