日仏韓のランナーでタスキつなぐ|広島-長崎反核平和マラソン

32132148632112gf.jpg33回目を迎えた反核平和マラソン、今年は広島平和公園を出発地にして節目の30回目となりました。今回はフランス、韓国の海外代表団の33名が参加。2015年8月6日から8日までの3日間、炎天下にもかかわらず大きな事故もなく、無事、所期の目的を達成しました。パリ郊外のスタン市から高校生、大学生を中心にした陸上クラブのメンバー25名は2班に分かれて走りました。

321321gsfdgsfdgsd.jpg3年前に参加したカデロン夫妻が「広島~長崎の感動を若者に体験させたい」と研修団として派遣。全区間に2名のメンバーを配置するなど今回の意気込みを感じました。

3日間を通してスタン市のESクラブのメンバーは若いだけあってスピードもあり暑さをものともせず走り抜けていました。FSGTの5名、韓国市民連帯の3名も暑さにめげずタスキをリレーしました。「アレー、アレー(フランス語でガンバレ)」「ケンチャナ(韓国語のガンバレ)」の声援で車内も盛り上がっていました。

今年はランナー、スタッフ合わせて159名が参加、88区間に延べ550名が走りました。また主な中継所では、冷たいおしぼり、はちみつレモン水、スイカ等の接待を受けました。

▼平和マラソン&国際交流 スタッフ奮闘記
gsdgfsdgsfd321gsfdsgfd.jpg6日(木) 広島・平和公園~防府市役所
午前8時15分の黙とう後、タスキをかけたランナーを先頭に一路長崎をめざしスタート。山口県周南市の友広バス停前では、毎年恒例になっているスイカの差し入れがあり、記念撮影。防府サイクリンターミナルの宿舎では、夕食後に福田寿磨男さん(元全法務のランナー)が安来節どじょうすくいを披露。独特の踊りの仕草に笑いを誘いました。

7日(金) 防府市役所~福岡市役所
321321fasd321asfd321.jpg全区間にランナーを配置しているESクラブは、この日の早朝4時の一番手はカデロン・エルベさん。宣伝車のヘッドライトを頼りに北出祥夫さん(全国ランニングセンター会長)と並走、約12kmの区間を見事完走。

昼前に関門人道トンネル出入口に到着。下関市長(代理)のメッセージを受け取り、トンネル道路へ。しばし灼熱の太陽とはお別れ。海底トンネルを走り抜けると門司のめかり出入口。ドアがあくと報道陣が待ち受け。ランナーの九州入りです。門司区役所で市職労婦人部の皆さんが冷たいおしぼりやはちみつレモンで接待。区長のメッセージを受け取りました。

博多の夜の交流会は焼肉パーティ。歌や踊りではじけました。

8日(土)平和台陸上競技場~長崎・平和公園321gfs321sgfdsgfd.jpg
午前5時、まだ薄暗い中、ジックエル・ファティさん。2度目の参加で余裕十分。軽快な走りで街中を駆け抜けました。途中、中継地点を飛ばすミスがあり、救護車がランナーを収容。佐賀市街地を通過すると佐賀自治労連のメンバーが加わります。

間の瀬の山登りには西村文男実行委員長が挑戦。見事登り切りました。川平小学校からはおそろいのTシャツを着て、集団ラン。市営団地ではベランダから手を振って応援。ランナーも手を振って応えます。午後7時過ぎ、平和公園へ到着。全員で黙とう。「核兵器のない世の中」「平和あってのスポーツ」を誓い、折鶴を捧げました。

夜の交流会では、スタン市ESクラブ、FSGT、韓国体育市民連帯の代表があいさつ、海外代表の全員に参加証明書が手渡されました。その後、3日間の感想やプレゼント交換などで大いに盛り上がりました。

9日(日)長崎・原爆資料館見学
午前中、原爆資料館を見学、その後、原爆投下の11時2分にあわせて全員で黙とう。スタン市のメンバーは12時過ぎ、次の目的地(姫路)にむけ長崎を出発。ここでお別れ。元気者のビランテ・カリファさんは、別れが惜しいのか涙、涙。

FSGTと韓国のメンバーは、福岡への帰路の途中、嬉野温泉でしばし癒しタイム。福岡の夜は、日本も含む3か国のさよならパーティ。今後の国際交流の意見交換も行いながら親交を深めました。

10日(月)福岡市内観光
午前中は二階建てオープントップバスに乗車、博多の街中巡り。和食さん、西村さん、韓国のキム・ドクチンさん達とはここでお別れ。バスを降りてアジア美術館で戦争展を鑑賞。昼食後、商店街でショッピング。午後3時、FSGTと博多駅でお別れ。(ボンボワヤージュ)

その夜は韓国のアンさん、ジンさんと神田で夕食交流。明日(11日)午後一番の便で帰国。「見送りは大丈夫です」との言葉に甘えて、食事後お別れのあいさつ。(トマンナヨ)

21fd3as1fasd31asfd.jpg実行委員会では、車両、宿舎、海外代表、会計等に担当者を配置して取り組みました。一番悩んだのは、ランナーと大型荷物の搬送でした。宣伝車、マイクロバス、普通ワゴン車が6台、給水車、伴走車(救護車兼ねる)と過去最大の車両10台で出発。

2日目の北九州市門司区役所からは全法務の車両2台も加わりました。この大人数は、ファミレスでの朝食も大変でした。早い人が食べ終わっても30分以上待たされることもあり、次の休憩地点までの休み時間が制約されるなど、時間との闘いも。宿舎でも荷物の出し入れ、風呂の順番など事前に確認していたものの細かい所が抜け落ちるなど悪戦苦闘した平和マラソンでした。