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『氷』と『雪』の明暗―― 選手は頑張りました
バンクーバー冬季オリンピック
3つのメダル4人で
やりました! スピードスケートの女子チームパシュートの滑り圧巻!!
0.02秒差(エッジ半分)ですから、限りなく『金』に近い『銀』です。
レースが終わって表彰後、田畑・穂積・小平が自分のメダルを、レースに参加でき
なかった中学生・高木の胸にかけました。「4人で取ったんだヨ」というチーム愛
に、スポーツの、オリンピックの素晴らしさを見ました。
日本、スケート大奮闘、スキー低迷
大プレッシャーの中、浅田(銀)・高橋(銅)をはじめ、出場した全員が入賞の快
挙をなし遂げた男女フィギュア。
スピードでは、前述のチームパシュートをはじめ、1000m、500mともに5位の小
平などの女子。男子は500mの長島(銀)・加藤(銅)と期待以上の結果でしょう。
それに引き換え、スキーは、『ポスト長野』以降ノルディック(ジャンプ・クロカ
ン)やアルペン(スラロームなど)も低迷。
フリースタイル・モーグルの上村の4位。長野の7位から、大会ごとに1位ずつ順
位を上げ、その間普及向上に貢献。
もう一人は、クロカン・クラシカル30kmで5位の石田。これは女子クロカン史上過
去最高と、立派。
各競技団体が、選手をどうサポートしてるのか。実績との関連は……?
不安定な競技生活・少ない強化費(ドイツの1割)を強いられながら、選手は大い
に頑張りました。多くの選手が、高額の用具費・海外遠征費・用具搬送費を自己負担
しての練習・試合が実態。
普段なんの関心や支援も示さず、オリンピックの時だけ、『やれ』『しっかりし
ろ!』『このメダル数はなんだ!』と言うのは、酷というものでしょう。
世界は? そして今後のために……
ショートトラックを含み、スケート界は韓国・中国の大乱舞。一方、次大会をソチ
が主管するロシアの凋落ぶりは、目を覆うものがありました。
冬季スポーツを、オリンピックの時だけの一過性のものにせず、文化として位置づ
け、社会全体がサポートする視点を持つことを前提に、国・企業が選手の競技生活を
支えることをシステム化せねばなるまい。
今回のオリンピックでは、死亡事故がありました。今後の大会運営上、施設(高
速コースなど)の先鋭化巨大化豪華さなどの抑制を考慮されたい。
あくまでも選手の健康・安全を考慮しつつ、世界中の選手たちが、笑顔で交歓する
『スポーツの平和祭典』の意義と価値を受け継ぎ、次代へ引き継ぎたいものです。(文=長尾正二)
「スポーツのひろば」2010年5月号より
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