国際的・国内的スポーツも画期を重ねて発展していきます
―バンクーバー五輪に、アフリカの年50年・スポーツ連盟45年を重ねて―
2010年4月号
 バンクーバー五輪が開幕しました。大会4日目、スピードスケート男子500mで、長島選手が銀メダルを、加藤選手が銅メダルを獲得しました。続く競技での日本選手の活躍を期待したいと思います。

 私にはバンクーバー五輪は、競技面は勿論のこと、自然保護・温暖化対策の面でも、国際交流・平和への貢献の面でも、画期となる予感がしています。
 画期ということで言いますと、今年2010年は、植民地からの独立が相次いだ1960年の「アフリカの年」から50年に当たります。とりわけサハラ砂漠以南では、57年のガーナと58年のギアナの独立をきっかけに、60年に17カ国が独立しました。そして、それらの国々が大挙してローマ五輪に参加するのです。オリンピックの歩みの上でも、1960年は画期なのです。

 そのアフリカ大陸の最南端の南アフリカ共和国で、「アフリカの年」から50年の今年6月から7月にかけて、ワールドカップサッカーが開催されます。偶然とはいえ鮮やかな一致ではないでしょうか。

 南アフリカといえば、15年前の95年にはラグビーのワールドカップが開催されているのです。6月24日の決勝戦で、ニュージーランドと対戦し奇跡の優勝といわれた快挙を成し遂げるのです。
 今公開されているクリント・イーストウッド監督作品『インビクタス』は、この決勝戦が一つの、しかも重要なテーマなっています。ここにも偶然の一致を感じます。

 国内に目を転じてみますと、戦後65年です。私たちは戦後65年、日本国憲法とともに歩んできました。その歩みこそ、スポーツを憲法上保障された法的権利なのだという意識を生みだした源泉です。スポーツ連盟は、国民の間に広まり深まりゆくスポーツ権意識と切り結びながら、45年間活動・運動を展開してきました。

 3月には第29回全国総会が開催されます。29回総会は、4年間取り組んできた「10万人の連盟づくり」について的確なまとめをするとともに、50周年へと続く何本もの発展的な地下水脈を見つけ出す課題を担っています。
 この課題を果たすことは、スポーツ連盟の発展を確かなものにするだけでなく、日本のスポーツの民主的・科学的発展にとっても、大きな貢献となるでしょう。さらには、国際スポーツ界に対しても、力強いメッセージともなるでしょう。
 スポーツ連盟は、自らの営為によって、画期を作りましょう。 (新日本スポーツ連盟会長 永井博)

「スポーツのひろば」2010年4月号より


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